目次 / ا ب ت ث ج ح خ د ذ ر ز س ش ص ض ط ظ ع غ ف ق ك ل م ن ه و ي / ء ة ى لا
[ ghayn / ghain ] [ ガイン ] の形と書き順を覚えよう
単語の中での形
接続形 | 独立形 | ||
---|---|---|---|
単語の最後 | 単語の途中 | 単語の先頭 | 単独の時 |
ـغ | ـغـ | غـ | غ |
-○- 次の文字とつなげられます -○-
ガインは数字「3」を左右逆に反転したような形をしています。英語の大文字Eの筆記体にも似ています。上半分を基本線の上に小さめに、下半分を基本線の下に大きめに書きます。そして最後に字の上に点を1個つけます。
順番が隣り合っている ع と غ は点の有無でお互いを区別します。
書き順
独立形 / 単独形
【幅広カリグラフィーペンによるアラビア書道形に基づく教科書体】
【実際にボールペンや鉛筆で書いた時の筆跡】
アルファベットを1個だけ個別に書く時の形で、 数字「3」を左右逆に反転したような形をしています。英語の大文字Eの筆記体にも似ています。
書き順
- 上半分を基本線よりも上に小さめに、下半分を基本線の上から基本線を突っ切って下に向かって大きめに書きます。
- 上半分を書いたら、いったんペンを紙から離して、続く下半分を上よりも大きめに書きます。しっぽ部分はCのように上に丸く巻き上げないようにします。
- 最後に字の上に点を1個つけます。
注意点
【手順1・2「一気につなげて書く方法」について】
日本では、ネイティブの通常手書き時と同じようにペンを途中で離さずそのまま一筆で書いてしまう(やや手抜き系の)方法を教える先生もいます。
【手順3「点の書き方」について】
削った葦ペンで書いたアラビア書道の時の形が教科書体として採用されているので◆に見えますが、実際には点を四角く書いたり、グリグリして・を●まで大きくするといったことは不要です。ただちょんと点・を打つだけでおしまいです。(やると時間がかかる上、見た目的にも不自然になってしまうのでやらない方がいいです。)
またパソコンフォントによっては点が四角いドット■形状になっていて、『アラビア文字練習プリント』といった最近のアラビア語学習書にも文字見本の弁別点が全部■で印刷されているものがありますが、これについても同様でペンや鉛筆で書く時は点・を打っておしまいで、ぐりぐりして■に見せつ必要は無いです。(上と同様に、むしろやると不自然なのでやらないようにご注意ください。)
単語の中での形
【幅広カリグラフィーペンによるアラビア書道形に基づく教科書体】
【実際にボールペンや鉛筆で書いた時の筆跡】
語頭
ガインが単語の先頭に来る時の形です。また、前の文字が ـا のように次に来る文字との接続が許されずできず書いたらいったん切り離さないといけない場合は単語の途中でも ـاغـ のように切り離し直後は語頭形 غـ で再開となります。
書き順
- 基本線の少し上で、独立形(単独形)の上半分と同じ⊂のような形を書きます。【図①】
- 斜め左下に進み、基本線まで戻ります。【図②】
- 次の文字とつなげられるので、基本線に戻ったら次の文字に向かって左へとまっすぐ進みます。【図②】
- 最後に字の上に点を1個つけます。【図③】
*点はガインのベース部分を書いた直後ではなく、一筆で進めるところまで書いてしまって後から1文字ずつに点や線を足していく順番が一般的です。
注意点
【手順4「点の書き方」について】
上の点はガインの主要部分を書いた直後に打つのではなく、単語の最後(もしくは一筆で進めるところ)まで主線を書いて後から1文字ずつに点などの小さなパーツを書き足していくという順番が一般的です。そうでないと、「 عـを書く→点・を書き足す→ غـの主線部分書き終わりである左端にペン先をまた戻して次の字を書く」という不自然・不便な方法になってしまうためです。
削った葦ペンで書いたアラビア書道の時の形が教科書体として採用されているので◆に見えますが、実際には点を四角く書いたり、グリグリして・を●まで大きくするといったことは不要です。ただちょんと点・を打つだけでおしまいです。(やると時間がかかる上、見た目的にも不自然になってしまうのでやらない方がいいです。)
またパソコンフォントによっては点が四角いドット■形状になっていて、『アラビア文字練習プリント』といった最近のアラビア語学習書にも文字見本の弁別点が全部■で印刷されているものがありますが、これについても同様でペンや鉛筆で書く時は点・を打っておしまいで、ぐりぐりして■に見せつ必要は無いです。(上と同様に、むしろやると不自然なのでやらないようにご注意ください。)
語中
前の文字が次の文字と接続でき、かつガインが語中に来る時の形です。ガインは次の文字と接続できるので、次の文字と接続するための線を最後に伸ばします。
書き順
- 基本線に沿って右から来たら、左斜め上方向に線を持ち上げます。【図①】
- 右回りに1回転して逆三角形を書きます。【図①】
- また基本線に戻り、次の文字に向かって左へとまっすぐ進みます。【図①】
- 最後に字の上に点を1個つけます。【図②】
*点はガインのベース部分を書いた直後ではなく、一筆で進めるところまで書いてしまって後から1文字ずつに点や線を足していく順番が一般的です。
注意点
【手順2「一回転した時の逆三角形」について】
アラビア書道のカリグラフィーペンは葦を削って作る幅広のペン先です。日本のアラビア語学習書など載っているアルファベットの形はアラビア書道のペンで書いたアラブ諸国の教科書体を継承したものなので、ただのペンや鉛筆で書いた時の筆跡とは異なります。
幅広のペンで語中形の ـغـ を書くと▽の線同士が重なって黒い▼になりやすいこと、また書道としてのナスフ書体では ـغـ をくるっと一回転させずペンを紙に当てたり離したりして中身が黒い逆三角▼に見える形に仕上がったりしますが、どの書体でも中を黒く塗りつぶさないといけない、黒く塗らないと文字の判別ができなくなるという意味ではないです。細いシャーペンで書いたりしてただの白い逆三角▽になった場合は、後からグリグリ塗りつぶす必要はありません。
この件についてはアラブ人向けの書き方講座だと「▽の中身を黒く塗らなくても、塗ってもどちらでも問題無いです」などと説明されていたりしています。
手書き文字以外にもパソコンフォントも上の画像のようにまちまちで、中が真っ黒に塗りつぶされたように見えるものと、逆三角で中が白いものとがあり、どちらもガインを表しています。
現地留学やアラブ人の手書き筆跡に触れる段階まで進んだりすると、今学習している教科書体・楷書体的なナスフ書体(赤字)だけでなく、手書き書体・行書体的なルクア書体(黒字)を書いたり読んだりも行うようになってきます。
ガイン(ـغـ)やファー(ـفـ)は手書き度合いが増すほど判別が難しくなったりもします。なので今の時点では「ガインは中が黒いか白いかの違いではなく、逆三角▽の上に点・っぽく見えることが大事」と覚えておくのが良いかと思います。
【手順4「点の書き方」について】
削った葦ペンで書いたアラビア書道の時の形が教科書体として採用されているので◆に見えますが、実際には点を四角く書いたり、グリグリして・を●まで大きくするといったことは不要です。ただちょんと点・を打つだけでおしまいです。(やると時間がかかる上、見た目的にも不自然になってしまうのでやらない方がいいです。)
またパソコンフォントによっては点が四角いドット■形状になっていて、『アラビア文字練習プリント』といった最近のアラビア語学習書にも文字見本の弁別点が全部■で印刷されているものがありますが、これについても同様でペンや鉛筆で書く時は点・を打っておしまいで、ぐりぐりして■に見せつ必要は無いです。(上と同様に、むしろやると不自然なのでやらないようにご注意ください。)
語尾
前の文字が次の文字と接続でき、かつガインが語末に来る場合の形です。
書き順
- 基本線に沿って右から来たら、左斜め上方向に線を持ち上げます。【図①】
- 右回りに1回転して逆三角形を書きます。【図①】
- 基本線をそのまま突き抜けて、独立形の下半分と同じ大きな⊂の字を書きます。しっぽ部分はCのように上に丸く巻き上げないようにします。【図①】
- 最後に字の上に点を1個つけます。【図②】
*点はガインのベース部分を書いた直後ではなく、一筆で進めるところまで書いてしまって後から1文字ずつに点や線を足していく順番が一般的です。ガインが語末にある場合、もう一度単語の先頭に戻って細かいパーツである弁別点やハムザ(ء)を右から左に向かってガインの点で締めくくって ـع を ـغ にするという順番ではなく、今いる地点である最後のガインに点を打ってから右に向かって逆走しながら細かいパーツを書き足していく人などもいます。
注意点
【手順2「一回転した時の逆三角形」について】
アラビア書道のカリグラフィーペンは葦を削って作る幅広のペン先です。日本のアラビア語学習書など載っているアルファベットの形はアラビア書道のペンで書いたアラブ諸国の教科書体を継承したものなので、ただのペンや鉛筆で書いた時の筆跡とは異なります。
幅広のペンで語尾形の ـغ を書くと▽の線同士が重なって黒い▼になりやすいこと、また書道としてのナスフ書体では ـغ をくるっと一回転させずペンを紙に当てたり離したりして中身が黒い逆三角▼に見える形に仕上がったりしますが、どの書体でも中を黒く塗りつぶさないといけない、黒く塗らないと文字の判別ができなくなるという意味ではないです。細いシャーペンで書いたりしてただの白い逆三角▽になった場合は、後からグリグリ塗りつぶす必要はありません。
この件についてはアラブ人向けの書き方講座だと「▽の中身を黒く塗らなくても、塗ってもどちらでも問題無いです」などと説明されていたりしています。
手書き文字以外にもパソコンフォントも上の画像のようにまちまちで、中が真っ黒に塗りつぶされたように見えるものと、逆三角で中が白いものとがあり、どちらもガインを表しています。
【手順4「点の書き方」について】
削った葦ペンで書いたアラビア書道の時の形が教科書体として採用されているので◆に見えますが、実際には点を四角く書いたり、グリグリして・を●まで大きくするといったことは不要です。ただちょんと点・を打つだけでおしまいです。(やると時間がかかる上、見た目的にも不自然になってしまうのでやらない方がいいです。)
またパソコンフォントによっては点が四角いドット■形状になっていて、『アラビア文字練習プリント』といった最近のアラビア語学習書にも文字見本の弁別点が全部■で印刷されているものがありますが、これについても同様でペンや鉛筆で書く時は点・を打っておしまいで、ぐりぐりして■に見せつ必要は無いです。(上と同様に、むしろやると不自然なのでやらないようにご注意ください。)
ベース部分を一筆で書くガインの筆順
学習書によってはガインのベース部分の上の小さなcと下の大きなCをつなげて一気に書く筆順が載っていることもあります。
アインと同じように一気に書いたら最後に上に点を足して完成です。学習書や教育機関の学習サイトによってはこの書き方しか紹介していないこともあります。
単語での途中の形においては語頭のベース部分が一筆書きに変わります。点を上に書き足して完成です。
書き順をオリジナル動画で確認
単独の時
単語の途中での形
単独の時+単語の途中での形
YouTube版~単独の時+単語の途中での形
(2025年2月 書き順・注意点の改稿と画像追加)