★★★☆☆
アラビア文字を読みながらアルファベットや現地の文化に親しむための読み物
文字の書き方を学ぶための本ではないので注意
著者：師岡カリーマ・エルサムニー
出版社：白水社
著者の先生について
かつて日本でアラビア語を教えられていたエルサムニー先生の娘さんです。1970年生まれ。小学生時代にエジプトに引っ越しされ現地の中学・高校とカイロ大学政治経済学部を卒業。ロンドン大学留学を経て日本に渡航。長年NHKラジオのアナウンサー・通訳・アラビア語講師として活躍されており、アラビア語学習者なら誰もがその声を一度は聞いたことがあるだろう、というぐらいに有名だと思います。
（以前NHKのアラビア語講座に出演されていた師岡イマーン（イマン）さんはカリーマ先生の妹さん、元サッカー選手で沖縄国際大学非常勤講師のイブラヒム・エルサムニーさんがお兄さん、サッカー選手をされていたアリー&オサマ・エルサムニーご兄弟は甥御さんたちになります。）
本の概要
●読み方の簡単な説明の後にクロスワードクイズで遊んだり現地の出版物・看板等の写真を見たりしながらアラビア文字や現地の文化に親しむための本なので、アラビア文字の詳しい書き方を学ぶのとは違う内容になっています。
●第1章で名前の書き方の紹介。第2章で文字に慣れるための写真を見ながらそれぞれのアルファベットを探し当て、その文字の発音の特徴に関する説明を読み、第3章で手書き書体を読む時の注意点を知り、第4章で読んだり推理したりする、という構成です。
付属CD
小さなサイズのミニCDが付属しています。打楽器演奏、ニュース、コマーシャル、天気予報、サッカー中継、道端のレモン売り掛け声、電話番号案内、空港アナウンス、アルファベットの歌、早口言葉、詩の朗読、アザーン、クルアーン朗誦を収録。早口言葉と詩の朗読のみカリーマ先生の吹き込みとなっています。
ニュース等はテレビのそばで録音したものらしく音がこもって聞きづらいように思いました。本のちょっとしたおまけといった感じのCDです。
感想
文字の書き方をきちんと覚えたい方は同じ白水社の『アラビア文字を書いてみよう読んでみよう』（本田 孝一,師岡カリーマ・エルサムニー/白水社)がおすすめです。
（2022年2月修正）
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アラビア語のかたち 著者：師岡カリーマ・エルサムニー 出版社：白水社 |
