アラブ人名辞典-女性の名前

List of Arabic Given Names (Female) [ Arabic-Japanese ]

各種アラブ人名辞典(アラ-アラ、アラ-英)・中世から現代までのアラビア語大辞典・現地記事にて確認しながら日本語訳し、プラグインにデータ入力して作っています。「♪発音を聴く♪」をクリックすると発音サンプルの音声が流れます。

現地発刊のアラブ人名辞典5冊前後+串刺し検索で辞典を20~30冊ほどチェックし管理人の自分用メモとし、そこに創作・命名向け情報などをプラス。検索エンジンに全部載るよう全ネームを1ページに出力しています。長いので頭文字別ページや検索をご利用ください。

*アラビア語由来の名前を持っている人=アラブ系・アラブ人ではないので、トルコ、イラン、パキスタンなど非アラブ系の国における発音や表記とは区別する必要があります。(言語によってはアラビア語と少し意味が違ったり、アラブ男性名がその国の女性名になっていることも。)
* [ ] 使用項目/行数が少ない部分は未改訂の初期状態、【 】使用項目は改訂履歴あり。■ ■使用項目は直近改訂あり/新規執筆分で情報の正確性も高めの部分となっています。
*文藝春秋社刊『カラー新版 人名の世界地図』(著:21世紀研究会)巻末アラブ人名リストは当コンテンツの約1/3にあたる件数の人名・読みガナ・語義の転用と思われる事例となっていますが当方は一切関知していません。キャラ命名資料としてのご利用・部分的引用はフリーですが、商業出版人名本へのデータ提供許諾は行っていないので同様の使用はご遠慮願います。

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名前辞典の見方

カタカナ表記/アラビア語表記/英字表記/日本語での意味[補足]

アラブ人の名前はファーストネーム部分も家名部分も英字表記に揺れがあります。文語のつづりと母音記号に比較的忠実なこともあれば、口語で起きる二重母音の変化を反映したり子音が2個連続しているはずの部分を1文字だけで済ませているケースもありカタカナ化をする時に間違えやすいです。

英字表記については、使われ得るパターンをなるべくたくさん列挙するようにしているので、多用されないつづりも含んでいます。

たとえはハーリドの場合、KhalidとKhaalidのようにアーと長く伸ばす長母音āを1文字だけで表現するKhalidと2文字並べてKhaalidとする方法がありますが、アラブ人やアラビア語由来人名を持つイスラーム教徒が通常用いるのはKhalidの方です。キャラクターネーミングの際はアーを-aa-ではなく-a-、イーを-ii-ではなく-i-、ウーを-uu-ではなく-u-と当て字をしている英字表記を使うのが無難なのでおすすめです。

アラブ人名辞典-女性

現在、このディレクトリには 24 の 名前 があります (文字 ラ で始まる)
ラーイダ
رَائِدَة(Raaida、Raaidah、Raida、Radiah)先駆者、パイオニア、指導者

ラーニヤ
母音記号無し:رانية
母音記号あり:رَانِيَة [ rāniya(h) ] [ ラーニヤ ] ♪発音を聴く♪
Raaniya、Raaniyah、Raniya、Raniyah
じっと見つめている(者)、凝視する(者)
【 動詞の動作主・行為主であることを示す能動分詞の女性形。愛しい相手をじっと見つめたり、あまりの美しさに瞬きも忘れて見入ることを意味する。】
【 日本語のカタカナ表記としてはラーニヤ、ラニヤ。また英字表記ではy抜いたRaniaとも書かれることもあるが同じ名前。yを抜いたRania表記由来のラーニア、ラニアというカタカナ表記も存在するが、元のアラビア語ではラーニヤと発音している。】

ラービア
رَابِعَة(Raabia、Raabiah、Rabia、Rabiah)4番目の、その場所に落ち着いて、神からもたらされた物に満足し落ち着いた気持ちでいる

ラーマー
رَامَا [ rāmā ] [ ラーマー ]
Raamaa、Rama
[ ヒンディー語由来。ラーマーヤナに登場するラーマ王子の名前から。元は男性名だったが女性名として現代アラブ世界の一部で人気が出たという。インドでは神の化身とされるためサウジアラビアでは命名禁止ネームリスト入りしており、法学者によってはイスラームの多神教・偶像崇拝の観点から改名も必要だという意見が出ている。 ]

ライハーナ
رَيْحَانَة [ rayhāna(h)/raihāna(h) ] [ ライハーナ ] ♪発音を聴く♪
芳香のある植物、香りの良い植物、香草(全般);シソ科ハーブのバジル、スイートバジル;(アッラーから報奨としてもたらされる)恩恵・賜物
Rayhaana、Raihaana、Rayhana、Raihana、Rayhaanah、Raihaanah、Rayhanah、Raihanahなど

【 男性名 رَيْحَان [ rayḥān/raiḥān ] [ ライハーン ] に ة(ター・マルブータ)をつけて女性名詞化したもの。ここでのター・マルブータは集合名詞の単数を示す用法でライハーンの1つ(1本・1輪など)を意味する。

クルアーンの中では、善きイスラーム教徒が死後に入ることのできる楽園(天国)とあわせて受けることのできるアッラーからの報奨のことを指している。解釈者によって何を指すかについてはかなり違いがあり、潤沢・豊富、満悦・充足、芳しい草、芳香、などと解釈の訳もまちまちである。別の章ではアッラーからもたらされる恩恵という意味でも使われている。】

【 ay/aiは二重母音で口語だとeiやēnに変わりやすい。レイハーナやレーハーナという発音に対応した英字表記はReyhana、Reihana、Reehana、Rehana、Reyhanah、Reihanah、Reehanah、Rehanahなど。

シリア・レバノン・ヨルダン・パレスチナ付近のレヴァント地方方言などでは語末の-a(h)が-e(h)の発音になりライハーネと読まれることが多い。これを受けた英字表記はRayhane、Raihane、Rayhaneh、Raihaneh。上記の口語的な英字表記も合わせたものがReyhane、Reihane、Reehane、Rehane、Reyhaneh、Reihaneh、Reehaneh、Rehanehなど。なお語末が-ehになるのはイラン・ペルシア語圏の女性名としての使用でも多く見られる。

またライの音をRiで表現したRihaana、Rihana、Rihane、Rihanehなどもあるが同じ人名である。

アラビア語の文語では本来この人名の語末で息継ぎをするか単独で読むかする時にはうっすら聞こえるhを発音してライハーナフと読む規則だったが、日常生活ではh部分は呼ばれずライハーナ、ライハーネなどと発音される。なのでライハーナフ、ライハーネフとカタカナ表記しないよう要注意。英語のようにアーを読むこともしないので純アラブな発音に即したカタカナ表記をする場合はライハーナーやライハーネーとしない。

n部分を本来の1個ではなく2個連ねて元々はライハーナとのみ読む人名をライハーンナに読めてしまうようなRayhanna、Rayhannah、Raihanna、Raihannahと英字表記してあることもあるがこれらも人名ライハーナを意図したものとなっている。

日本語のカタカナ表記では長母音を抜いたライハナ、ライハネなどと書かれていることが多い。】

ライラ
母音記号無し:ليلة
母音記号あり:لَيْلَة [ layla(h) / laila(h) ] [ ライラ(フ/ハ) ] ♪発音を聴く♪
Layla、Laylah、Laila、Lailah
(一つの)夜、一夜

■意味■

夜を表す男性名詞 لَيْل [ layl / lail ] [ ライル ](夜)に女性化・集合名詞単数化機能を持つ ة (ター・マルブータ)を添えた女性名詞で、「(一つの)夜、一夜」を意味する。

ただしアラブ女性名として使われるのは非常にまれで、実在するアラブ人女性やイスラーム教徒女性、創作に多出する中東系女性キャラの生「ライラ」はこちらのライラではなく原語のアラビア語でライラーと発音する姉妹語の方。

アラブ系女性名のカタカナ表記でライラ、ライラーと書かれているものに関してはほぼ全て別の女性名 لَيْلَى [ laylā / lailā ] [ ライラー ] で、意味は
・(黒い)酒;酒の酩酊、酔い、酔い始め
・(太陰暦の月における下旬頃の、長く・最も真っ暗で・辛くて厳しい)夜
・(女性名詞 لَيْلَة [ layla(h) / laila(h) ] [ ライラ ]((一)夜)を修飾する形容詞として)月でも一番真っ暗で長い、月末で月が出ておらず真っ暗で厳しい
・(髪の毛などが)非常に濃い黒色、真っ黒な黒色(な娘→黒髪美人、黒目美人etc.)
だと考えた方が良い。アラブ系女性キャラクターの名前としてコピーペーストする場合は本項目の ليلة(ライラ)ではなく ليلى(ライラー)の方を使用するよう注意を要する。

夜を一夜、二夜と数える時は有名なアラブ女性名 لَيْلَى [ laylā / lailā ] [ ライラー ] の方ではなく、本項目の لَيْلَة [ layla(h) / laila(h) ] [ ライラ(フ/ハ) ] を用いる。千夜一夜物語(アラビアンナイト)のアラビア語名 أَلْفُ لَيْلَةٍ وَلَيْلَةٌ [ ’alf(u) layla(tin)/laila(tin) wa layla(h)/laila(h) ] [ アルフ・ライラ(ティン)・ワ・ライラ ](千の夜と一の夜、千夜一夜)のライラが代表例。題名が أَلْفُ لَيْلَةٍ وَلَيْلَةٌ [ ’alf(u) layla(tin)/laila(tin) wa layla(h)/laila(h) ] [ アルフ・ライラ(ティン)・ワ・ライラ ](千夜一夜、千の夜+夜1つ)という足し算で「千夜一夜」の意味を表すのは、アラビア語における数を数える際の独特の言い回し。このように千の後に100の位、10の位が0になっていて最後の1の位だけが1になっている場合は最初に「1000個の夜、一夜が1000個分」と数え上げ、最後に「1個の夜、一夜」という意味の名詞を改めて言い直す方法がある。

本項目の名詞「ライラ」と女性名としてポピュラーな名詞・形容詞「ライラー」は別々の単語なので、2語を並べ形容詞ライラーが名詞ライラを後ろから修飾(*アラビア語は「~な◯◯」という語順が日本語と逆)した لَيْلَةٌ لَيْلَى [ layla(tun)/laila(tun) laylā/lailā ] [ ライラ(トゥン)・ライラー ](真っ暗で厳しい夜)もしくはそのつづり違いである لَيْلَةٌ لَيْلَاءُ [ layla(tun)/laila(tun) laylā’/lailā’ ] [ ライラ(トゥン)・ライラー(ゥ/ッ) ](真っ暗で厳しい夜)という熟語も存在する。

そしてこの男性形を用いた総称的なバージョンは、男性名にもなっているライルを用いた لَيْلٌ أَلْيَلُ [ layl / lail ’alyal ] [ ライル・アルヤル ](真っ暗な夜、濃い闇夜)。「ライラ・ライラー」や「ライル・アルヤル」は電気が発明され電灯・街灯が存在する現代でも使われる表現で、デモや暴動などで停電し真っ暗になった闇夜の様子を表すのにも使われている。

■発音と英字表記■

لَيْلَة [ layla(h) / laila(h) ] [ ライラ(フ/ハ) ] はアラビア語の文語では [ laylah / lailah ] と最後にほんのり軽く「h(フ/ハ)」と聞こえるような発音をするためライラフ / ライラハに近い読まれ方をする。それは英字表記でLaylah、Lailahが見られる理由となっている。しかし現代アラビア語の日常会話では「h」は読まず黙字のような扱いに変わってしまっているため、この人名についてはライラが標準的なカタカナ表記となっており、ライラフ、ライラハのような日本語表記にはしない。

لَيْلَة [ layla(h) / laila(h) ] [ ライラ(フ/ハ) ] のay部分は二重母音なので実質的にはai(アイ)の発音となるため、Layla、LaylahとLaila、Lailahという2通りの英字表記が併存している。さらにこの二重母音部分は口語発音でei(エイ)やē(エー)になるためレイラ、レーラのように聞こえやすい。それらに対応した英字表記としてはLeyla、Leylah、Leila、Leilah、Leyla、Leela、Leelah、Lela、Lelah等が使われ得る。

また有名なアラブ女性名 لَيْلَى [ laylā / lailā ] [ ライラー ] は口語(方言)では語末の長母音が短母音化することが一般的で、ライラーではなくライラとなりがちである。耳で聞いただけでは本項目の لَيْلَة [ layla(h)/laila(h) ] [ ライラ ](一つの夜、一夜)と区別がつかなくなることも多く、英字表記がどちらもLayla、Lailaになるなどして両者を混同しやすい状況となっている。

■人名「ライラー」の意味・発音解説ブログ記事バージョンについて■

サンプル音声ファイルを多数加えてもう少し詳しく説明したブログ記事仕立てにした本項目解説の改訂版がサイト内記事【ゲーム作品アラブ系キャラ名考察『アイドルマスターシンデレラガールズ』ライラ編】の冒頭部分にあります。興味のある方はそちらもご参照ください。同ページではライラさん関連のアラビア語フレーズやあいさつの意味、ドバイで話されているアラビア語方言の種類、現地の人気女児名トップ10など色々な話題について管理人が(勝手に)語りつつまとめた考察風コンテンツとなっています。

ライラー
لَيْلَى [ laylā/lailā ] [ ライラー ] ♪発音を聴く♪
Laylaa、Lailaa、Layla、Laila
(黒い)酒;酒の酩酊、酔い、酔い始め;(太陰暦の月における下旬頃の、長く・最も真っ暗で・辛くて厳しい)夜;(女性名詞 لَيْلَة [ layla(h) / laila(h) ] [ ライラ ]((一)夜)を修飾する形容詞として)月でも一番真っ暗で長い、月末で月が出ておらず真っ暗で厳しい;(髪の毛や瞳の色などが)非常に濃い黒色、真っ黒な黒色、漆黒、闇夜色

■意味や由来■

ライラーはイスラーム以前のジャーヒリーヤ時代からある古い女性名。アラビア語で書かれた専門書によると、
・アラブ人が好む美しい黒髪を持つ素敵な美人に育ちますようにとの願いを込めて
・本人の髪の毛、目(瞳)、その他の部位に真っ黒なパーツがあったから
女の赤ちゃんに命名したのが始まりだったのではないか、とのこと。

大昔から恋愛詩などにおいてしばしば美人や恋する相手女性の名前がライラーであるなどした。『مَجْنُونُ لَيْلَى』[ majnūn(u) laylā/lailā ] [ マジュヌーン・ライラー ](ライラーとマジュヌーン。日本ではライラとマジュヌーンとの表記多し。)で青年 قَيْس [ qays/qais ] [ カイス ] がその狂おしい愛を捧げた挙げ句その狂気じみた愛ゆえにマジュヌーン(狂人)と呼ばれるに至った相手の女性の名前がこのライラー。

アラビア語では夜を意味するライル(総称としての「夜」)、ライラ(単数としての「夜」。総称であるライルの1つ分、つまり「一夜」)、ライラーはメソポタミアのリリートゥやユダヤ社会におけるリリスの概念を引き継いだ語根とされ、セム語で続いてきた闇のイメージを継承したものとなっているとされる。イスラーム以前のジャーヒリーヤ時代から多用されていた女性名のひとつだが、現代においては夜という意味の他にも外国語風の響きを持つおしゃれでかわいい名前としても好まれている。

■女性名ライラーと千夜一夜物語アラビア語名のライラとの違い■

日本語では長母音無しのライラとカタカナ表記されていることが多いが、ライラーは同じ「夜」でも通常使われる لَيْل [ layl/lail ] [ ライル ](単なる昼の反対としての夜)ならびにその単数である لَيْلَة [ layla(h)/laila(h) ] [ ライラ ](一つの夜、一夜)とはまた別の語・つづり。

語末が長母音になっているこの女性名 لَيْلَى [ laylā/lailā ] [ ライラー ] の方は「月の光に恵まれないので(月の満ち欠けに基づいた太陰暦の)1ヶ月の間で最も暗く・長く・厳しい夜」を意味する別の単語である。

アラビアンナイトのアラビア語名 أَلْفُ لَيْلَةٍ وَلَيْلَةٌ [ ’alf(u) layla(tin)/laila(tin) wa layla(h)/laila(h) ] [ アルフ・ライラ(ティン)・ワ・ライラ ](千の夜と一の夜、千夜一夜)のライラとこの女性名ライラー(ライラ)は日本語カタカナ表記にするとほぼ同じで区別がつかないが、別の単語。

題名が أَلْفُ لَيْلَةٍ وَلَيْلَةٌ [ ’alf(u) layla(tin)/laila(tin) wa layla(h)/laila(h) ] [ アルフ・ライラ(ティン)・ワ・ライラ ](千夜一夜、千の夜+夜1つ)という足し算で「千夜一夜」の意味を表すのは、アラビア語における数を数える際の独特の言い回し。このように千の後に100の位、10の位が0になっていて最後の1の位だけが1になっている場合は最初に「1000個の夜、一夜が1000個分」と数え上げ、最後に「1個の夜、一夜」という意味の名詞を改めて言い直す方法がある。

日本では「女性名のライラ(ライラー)はアラビアンナイトのアラビア語題名のライラだ」という誤解が流布しているが、千夜一夜という熟語では「1個の夜」という夜の個数のカウントに用いるのは女性名詞 لَيْلَة [ layla(h)/laila(h) ] [ ライラ ](1つの夜、一夜)であって、女性名として創作にも多用されている لَيْلَى [ laylā/lailā ] [ ライラー ] ではない。

これらは別々の単語なので、形容詞ライラーが名詞ライラを修飾した لَيْلَةٌ لَيْلَى [ layla(tun)/laila(tun) laylā/lailā ] [ ライラ(トゥン)・ライラー ](真っ暗で厳しい夜)もしくはそのつづり違いである لَيْلَةٌ لَيْلَاءُ [ layla(tun)/laila(tun) laylā’/lailā’ ] [ ライラ(トゥン)・ライラー(ゥ/ッ) ](真っ暗で厳しい夜)という熟語も存在する。そしてこの男性形を用いた総称的なバージョンは、男性名にもなっているライルを用いた لَيْلٌ أَلْيَلُ [ layl / lail ’alyal ] [ ライル・アルヤル ](真っ暗な夜、濃い闇夜)。

■女性名ライラーは真っ暗な夜から連想される美しい黒髪などと結びつく■

日本の創作物におけるネーミングでは明るい月夜や美しい月とセットのイメージが与えられがちで、あまねく照らす月明かりに照らされたイラストが描かれたりもしている。しかしアラビア語的には女性名ライラーは元来闇の象徴である黒色、月が見えない夜の方を指す語だった。

ライラーという名前については、「月が無い真っ暗な夜」→「漆黒の美しい黒髪」といった具合に女性が持つ美しい黒色とも結びついている。アラビア語では「夜」は黒髪の比喩として用いられる。アラブ世界では古くから肌色自体は色白が好まれてきたが、髪や唇など黒さが濃いことが美しさの基準になっているなどパーツによりその理想的な色合いに違いがある。

■女性名ライラーが持つ「(黒い)酒;酩酊」という古い意味■

アラブ世界ではイスラーム以前のジャーヒリーヤ時代から太陰暦を使用。日本の旧暦における晦日と同じで、月末=月の光がほぼ無い=暗いという認識であった。アラビア語で書かれた名前辞典によっては闇夜という意味は載っておらず「酒の別名」などと酒・酔いに関連した意味のみが書かれていることもある。

元々黒い酒や酒による酩酊を意味する用法が多かった語であることから、現代のイスラーム教徒が法学者に「酒とか酩酊とかいう意味を命名するのは良くないでしょうか?もう命名してしまったので改名すべきでしょうか?」と質問している例も見られる。しかしながら預言者ムハンマドの教友に大勢のライラーという女性がいたこと、預言者が「酒という意味だから良くないのでライラーを他のイスラーム的な名前に改名するように」と命じたという記録も残っていないため、「ライラーはイスラームにおいても許される名前である」「改名の必要は無い」という法的判断がなされ、今日まで使い続けられきた。

ちなみに、أُمّ لَيْلَى(ウンム・ライラー)という熟語はライラーの母と書いて酔いの母・酩酊の母、すなわち酔いをもたらす「酒」のことを指す。文学的な表現では「ライラーの母」「ライラーちゃんのお母さん」という意味にならないことがあるので注意。

■アラブの有名な悲恋物語カイス(マジュヌーン・ライラー)とライラーのストーリー■

中東圏の熱愛・悲恋・狂愛物語として有名な『ライラ(ー)とマジュヌーン』。ライラーに激しく恋い焦がれたカイスには مَجْنُون [ majnūn ] [ マジュヌーン ](ジンに取り憑かれた(≒人外の精霊的存在に憑かれて奇行に走るようになった、言動がおかしくなってしまった);狂った、発狂した;狂人)という別名がつけられた。

ニザーミー作の悲恋物語バージョンでは族長の息子カイスが学校で出会ったライラーとの恋に落ちるが、ライラーはカイスとの関係が家族にばれて最後には別の男性に嫁がされる。ライラーは最終的にカイスと結ばれること無くこの世を去り、マジュヌーン(狂人)と化したカイスはその墓前で一人孤独にその生涯を終えるが、世捨て人のようになり狂おしいまでに恋い焦がれるカイスにイスラーム神秘主義的な唯一神アッラーへの渇望・思慕を投影したものとなっている。

カイス青年の元々のモデルは قَيْسُ بْنُ الْمُلَوَّحِ [ qays/qais(u) bnu-l-mulawwaḥ ] [ カイス・ブヌ・ル=ムラウワフ ](カイス・イブン・アル=ムラウワフ)もしくは قَيْسُ بْنُ الْمُلَوِّحِ [ qays/qais(u) bnu-l-mulawwiḥ ] [ カイス・ブヌ・ル=ムラウウィフ ](カイス・イブン・アル=ムラウウィフ)。よく知られたストーリーの一つでは彼がアラビア半島の現サウジアラビア王国地域ナジュド地方アーミル族出身で、一族が所有する家畜の世話などをしながら一緒に育った父方いとこのライラー لَيْلَى الْعَامِرِيَّةُ [ layla/laila-l-‘āmirīya(h) ] [ ライラ・ル=アーミリーヤ ](ライラー・アル=アーミリーヤ)と好き合うようになったという設定。

彼らの恋物語が周囲に知られたためにライラーの家族がそのままカイスといとこ婚させることを拒む。ライラーが別の男性と結婚した後は彼女を忘れたくても忘れられない思いをまぎらわせるかのようにカイスは恋愛詩を作りながら各地を放浪することとなったという筋書きになっている。

ニザーミー版のように狂気じみた愛に溺れたために مَجْنُون [ majnūn ] [ マジュヌーン ](狂人)と呼ばれた訳ではなく、その強い愛ゆえに مَجْنُون لَيْلَى [ majnūn(u) laylā/lailā ] [ マジュヌーン・ライラー ](ライラーのことを狂おしいまでに愛した男)という通称で知られるに至ったという。なおアラブ版ではライラーの墓前で息絶えていたのではなく、放浪先で行き倒れ小石が広がる涸れ谷で亡骸が見つかったという結末になっている。

彼が実在した一人の詩人だったかについては複数の文人らが疑義を表明するなどしてきたが、アラブ世界では男性名カイスは熱愛に身を焦がす男性、恋人に狂おしいまでの思慕を寄せる男性の代名詞ともなっておりライラーはそうした熱愛を捧げられた女性ヒロインという扱い。「أَنَا قَيْس وَأَنْتِ لَيْلَى」[ ’ana qays/qais wa ’anti laylā/lailā ] [ アナ・カイス・ワ・アンティ・ライラー ] で「僕はカイス、そして君はライラー。」といった愛し合う恋人同士を表現するフレーズなども存在する。

■発音と英字表記■

لَيْلَى [ laylā/lailā ] [ ライラー ] のay部分は二重母音なので実質的にはai(アイ)の発音となるため、Laylaa、LaylaとLailaa、Lailaの2通りの英字表記が併存している。さらにこの二重母音部分は口語発音でei(エイ)やē(エー)になるためレイラー、レーラーのように聞こえやすい。それらに対応した英字表記としてはLeylaa、Leyla、Leilaa、Leila、Leelaa、Lelaが派生し得る。

また口語では語末の長母音が短母音化することが一般的で、ライラーではなくライラとなるため聞いただけでは لَيْلَة [ layla(h)/laila(h) ] [ ライラ ](一つの夜、一夜)と区別がつかなくなることも多く、英字表記がどちらもLayla、Lailaになるなどして両者を混同しやすい状況となっている。

複数の発音上の変化・揺れがあるため日本語におけるカタカナ表記もライラー、ライラ、レイラー、レイラ、レーラー、レーラなどと色々なパターンになりやすい。(いずれも理由があってのことだが、元の文語的な発音はライラー。)

ちなみに発音がそっくりな普通の名詞 لَيْلَة [ layla(h) / laila(h) ] [ ライラ ](一夜、(一つの)夜)が方言で簡単にレイラ、レーラになるのに対し、女性名の لَيْلَى [ laylā / lailā ] [ ライラー ] は方言会話でもそこまで発音変化しないことが多く、大半の動画でも「ライラー」もしくは「ライラ」と言っていたりする。女性名ライラーに関してはただの「夜」という方と発音を分けており、口語でもライラーもしくはライラの発音が維持されやすいという可能性が高いものと思われる。

■人名「ライラー」の意味・発音解説ブログ記事バージョンについて■

サンプル音声ファイルを多数加えてもう少し詳しく説明したブログ記事仕立てにした本項目解説の改訂版がサイト内記事【ゲーム作品アラブ系キャラ名考察『アイドルマスターシンデレラガールズ』ライラ編】の冒頭部分にあります。興味のある方はそちらもご参照ください。同ページではライラさん関連のアラビア語フレーズやあいさつの意味、ドバイで話されているアラビア語方言の種類、現地の人気女児名トップ10など色々な話題について管理人が(勝手に)語りつつまとめた考察風コンテンツとなっています。

ラウダ
رَوْضَة [ rawḍa(h) / rauḍa(h) ] [ ラウダ ]
Rawdah、Rawda、Raudah、Rauda
草木が生えている土地;庭、庭園;草地、牧草地、放牧地;川・池沼・水たまりといった地面を水が覆いたまっている場所;天国の楽園;(幼稚)園

【 同じ語根からなる動詞派生形第10形 اِسْتَرَاضَ [ ’istarāḍa ] [ イスタラーダ ](場所・川・湖沼などを水が覆う)と関連のある/意味を共有している名詞。その場所に水がたくさんある→植物がたくさん元気に育ち牧草、果樹など色々な種類の草木が豊かに生い茂る場所になる→庭園、草地、牧草地といった意味で使われる、という発想が由来だとか。複数形は رَوْض [ rawḍ / rauḍ ] [ ラウド ] もしくは رِيَاض [ riyāḍ ] [ リヤード ]。

なお中世のアラビア語大辞典 لِسَان الْعَرَبِ [ lisānu-l-‘arab ] [ リサーヌ・ル=アラブ ](リサーン・アル=アラブ、「アラブ人の言葉」「アラブ人の言語」の意。)によると、木が生えた場所には使わない、草の生えている場所を指す、同じ場所もしくは脇に必ず水が存在すること、といった条件があるという。しかし後世の辞書では草地、牧草地、果樹園、庭園といった意味が載っており、時代の経過とともに指し示す範囲が広がっていったものと思われる。】

【 アラビア語では「aw」のつづりで二重母音「au」を表現するためRawdahとRaudah、RawdaとRaudaは同じ発音に対する異なるつづりのセットとなっている。】

ラガド
رَغَد(Raghad)安楽、贅沢、豊かさ

ラザーン
رَزَان(Razaan、Razan)威厳、良識ある・真面目な・沈着なさま

ラシーダ
رَشِيدَة(rashīda(h)→Rashiida、Rashiidah、Rashida、Rashidah、Rasheeda)♪発音を聴く♪
正しく導かれた、(宗教的に)正しい道に導かれた、分別のある、眼識のある

ラシャー
母音記号無し:رشا
母音記号あり:رَشَا [ rashā ] [ ラシャー ] ♪発音を聴く♪
Rasha、Rashaa
(自力で立ち上がって動き母親の側について歩けるようになった生まれてすぐの)ガゼル(غَزَال)/レイヨウ、カモシカ(ظَبْي)の(オスの)仔、子ガゼル、子カモシカ、子レイヨウ;木の名前;植物の名前

■意味と概要■

語末に声門閉鎖音/声門破裂音であるハムザ(ء)を第3語根として含む رَشَأٌ [ rasha’ ] [ ラシャァとラシャッが混ざったような発音 ](学界標準カタカナ表記はラシャア)の発音が口語的に簡易化され、母音a+声門閉鎖音/声門破裂音部分が長母音「アー(ā)」に変化した語形。
主な意味はガゼル(غَزَال)ないしはレイヨウ、カモシカ(ظَبْي)の子(辞書の定義では男性形なので上では雄(オス)の仔と記載した)で、辞書によってレイヨウ、カモシカだったりガゼルだったりとまちまち。いずれの場合も自力で立ち上がって歩けるようになり、母ガゼル/母レイヨウ/母カモシカの横について一緒に動き回りだした赤ちゃん個体を指す。同じ語根から成る動詞 رَشَاَ [ rasha’a ] [ ラシャア ] が「(ガゼル/レイヨウ/カモシカが)出産する」という意味であることから、生まれてからしばらく奮闘して歩き始めた仔を表していることが察せられる。

また「人の背丈を超す高さまで生長する木。トウゴマ(خروع)のような葉をしているが、実はつけずどの部位も食用ともならない。」といった語義や「اَلْقَرْنَوَة(Monsonia niveaのこと)に似た草本」といった語義もアラビア語辞典や人名辞典には載っている。

■発音と表記■

ラシャーの語末部分は口語だと短母音寄りになってラシャ(Rasha)と聞こえやすい。日本語カタカナ表記としてはラシャー、ラシャが使われ得る。

ラジャー
母音記号無し:رجاء
母音記号あり:رَجَاء [ rajā’ ] [ ラジャー(ゥ/ッ) ] ♪発音を聴く♪
Raja、Rajaa
希望、願い
【 語末が声門閉鎖音/声門破裂音のハムザで終わっているため、文語発音ではラジャーゥとラジャーッが混ざったような発音に。しかし実際の日常会話での口語読み(方言発音)ではラジャーという発音に変化し、日本の学界で用いられるカタカナ表記もこれに依拠したラジャーとするのが標準的。】

ラジュワ
母音記号無し:رجوة
母音記号あり:رَجْوَةُ [ rajwa(h) ] [ ラジュワ ] ♪発音を聴く♪
Rajwa、Rajwah
希望、望み、期待

■意味と概要■

動詞 رَجَا [ rajā ] [ ラジャー ](望む、希望する)より。通常は رَجْوَى [ rajwā ] [ ラジュワー ] の語形・発音で人名辞典に掲載されているが、口語アラビア語(日常生活に用いる方言)では語末長母音の短母音化により [ rajwa ] [ ラジュワ ] と発音されることから本項目の رَجْوَةُ [ rajwa(h) ] [ ラジュワ ] という表記が用いられている可能性が考えられる。

なお人名辞典によっては رَجْوَةُ 語末の ة(ター・マルブータ)を動名詞の回数1回分「希望することの1回分、1つの望み」を意味する用法だと説明していることもある。

ちなみにヨルダン王太子(皇太子)妃のファーストネームはこの名前。アラビア語では رَجْوَة آلُ سَيْفٍ [ rajwa(h) ’āl(u) sayf/saif ] [ ラジュワ・アール・サイフ ](Rajwa Al Saif)。Al部分英語のtheに相当するアラビア語の定冠詞 اَلْ [ ’al- ] [ アル= ](al-)ではなく、「家族、一族、ファミリー」を意味する名詞 آَل [ ’āl ] [ アール ] の方。日本ではラジュワ・アール・サイフではなくアジワ・アル・サイフというカタカナ表記が一般的。

■発音と表記■

実際に聞くとラジュワではなくラジワに近く聞こえることもあるが、日本語による学術的な標準カタカナ表記としてはラジュワ。

アラビア語の文語だとこの人名を単体で発音する時は رَجْوَةُ [ rajwah ] の最後の子音「h」(ワクフと呼ばれる休止形発音なので「t」とはしない)をほんのり聞こえる軽い発音で出すため、厳密には耳を澄ませて聞くと [ ラジュワフ ] と [ ラジュワハ ] の中間のような読まれ方をする。しかし現代文語会話や口語(方言)だと ة の休止形(ワクフ)発音である ه [ h ] が落ちてしまい手前の-aまでしか読まなくなっているので、日本では学術的な表記でもRajwahと表記してあるものをラジュワフ、ラジュワハとはせずラジュワと書くのが標準ルールとなっている。

英字表記がRajwaの場合、アラビア語表記としては異なる رَجْوَى [ rajwā ] [ ラジュワー ] と区別がつかないので、英字表記がRajwaとなっているアラブ系女性の場合はアラビア語表記を直接見て確認する必要がある。

日本語におけるカタカナ表記としてはラジュワ、ラジワ。

ラジュワー
母音記号無し:رجوى
母音記号あり:رَجْوَى [ rajwā ] [ ラジュワー ] ♪発音を聴く♪
Rajwaa、Rajwa
希望、望み、期待

■意味と概要■

動詞 رَجَا [ rajā ] [ ラジャー ](望む、希望する)より。女性名 رَجْوَةُ [ rajwa(h) ] [ ラジュワ ]  と同じ意味・似た発音・似たつづりだが通常は رَجْوَى [ rajwā ] [ ラジュワー ] の語形・発音で人名辞典に掲載されている。رَجْوَى [ rajwā ] [ ラジュワー ] は口語アラビア語(日常生活に用いる方言)では語末長母音の短母音化により [ rajwa ] [ ラジュワ ] と発音されることから رَجْوَةُ [ rajwa(h) ] [ ラジュワ ] という表記が併用されている可能性が考えられる。

なお人名辞典によっては رَجْوَةُ の方に関して語末の ة(ター・マルブータ)を動名詞の回数1回分「希望することの1回分、1つの望み」を意味する用法だと説明していることもある。

■発音と表記■

実際に聞くとラジュワーではなくラジワーに近く聞こえることもあるが、日本語による学術的な標準カタカナ表記としてはラジュワー。また口語アラビア語(日常生活に用いる方言)では語末長母音の短母音化により [ rajwa ] [ ラジュワ ] と発音されることが一般的。

ラジュワーという発音でも、ラジュワという発音でも一番良く使われる英字表記はRajwa。アラビア語表記としては異なる رَجْوَةُ [ rajwa(h) ] [ ラジュワ ] と区別がつかないので、英字表記がRajwaとなっているアラブ系女性の場合はアラビア語表記を直接見て確認する必要がある。

日本語におけるカタカナ表記としてはラジュワ、ラジワ。

ラティーファ
لَطِيفَة(laṭīfa(h)→Latiifa、Latiifah、Latifa、Latifah)♪発音を聴く♪
優しい、親切な、細やかな

ラナー
رَنَا [ ranā ] [ ラナ ] ♪発音を聴く♪
Ranaa、Rana
じっと見つめる、まばたきをせずに熱心に見入る;(美しさのあまりまばたきも忘れるほどにじっと見入ってしまうほどの)美しさ、美人、佳人
【 動詞がそのままの語形で人名になったもの。動詞・完了形 رَنَا [ ranā ] [ ラナー ](じっと耳を傾ける、傾聴する;じっと視線を向ける、まばたきも忘れるほどに熱心に見つめる)より。】
【 口語(話し言葉、方言)では語末の長母音āはつまって短母音aになることが広く行われているため実際には [ rana ] [ ラナ ] と聞こえることが多い。日本語ではラナー、ラナというカタカナ表記が混在している。】

ラバーブ
رَبَاب(Rabaab、Rabab)白い雲、ラバーブ(弦楽器の名前)

ラハフ
رَهَف [ rahaf ] [ ラハフ ]
Rahaf
細やかさ、繊細さ

ラビーア
رَبِيعَة(Rabiia、Rabiiah、Rabia、Rabiah、Rabeea、Rabeeah)その場所に落ち着いている、庭、力試しの石、鉄兜

ラフィーア
رَفِيعَة(Rafiia、Rafiiah、Rafia、Rafiah)高い、高位の、高潔な

ラマー
لَمَى [ lamā ] [ ラマー ]
Lamaa、Lama
唇(の内側)や歯茎が黒い/褐色・茶色いこと、唇の黒さ・褐色
【 アラブの昔ながらの美人の特徴の一つ。アラブ女性にとって唇が褐色~黒系で彩られていたことは美点であり好ましい身体的特徴とされていたことから、「美人」の代名詞として命名されていたもの。】
【 口語(話し言葉、方言)では語末の長母音āはつまって短母音aになることが広く行われてるため実際には [ lama ] [ ラマ ] と聞こえることが多い。日本語ではラマー、ラマというカタカナ表記が混在している。】

ラヤーン
لَيَان(layān→Layaan、Layan)(生活の)安楽、安寧;柔らかさ、柔和

ランダ
رَنْدَة(Randa、Randah)良い香りのする月桂樹の一種、ギンバイカ(銀梅花)