iPhoneでアラビア語を入力するための設定

iPhoneでのアラビア語キーボード追加設定

基本的に設定画面で行う作業はiPadと同じです。


「設定」から歯車マークの「一般」へ移動。


「一般」の「キーボード」を選択。


「新しいキーボードを追加」を押す。


まずは一覧から「アラビア語」を選んで・・・


どちらのキーボードレイアウトにするかチェックを入れて選択します。

iPhoneでアラビア語入力する


2つのアラビア語キーボードレイアウトを入れた場合、入力画面ではPCレイアウトが()で囲まれた文字列の長い方になります。この画像では上が「アラビア語(PC)」で、下が「アラビア語」になります。


こちらが「アラビア語」配列です。Mac配列ベースのモバイル端末向けキーボードレイアウトなのかな?と思います。Macパソコンとは違って、ハムザやアリフ・マクスーラが切り替え無しで入力できるようにしてあるみたいです。


こちらが「アラビア語(PC)」配列です。iPadと違ってWindows PCに使われているIBM配列にならないようでした。Macのパソコン用キーボード配列ですが、ةやثの位置が動かされている模様です。

iPhoneにGoogleの多言語入力キーボードアプリGboardをインストールしたらAndroidのようにWindowsに近いキー配列を出せるかと期待してダウンロードしたのですが、iPhoneでMac配列なのは変わりませんでした。ちょっと残念です…

iPhone用アラビア語キーボードの配列

入力のしくみ

パソコンのキーボードと同じですが、各アルファベットの独立形が書いてあるのでそれを押していきます。スマホ側が勝手に文字同士をくっつけてくれるので自分はキーをぽちぽちと1個ずつタップしていくだけです。

単語の切れ目では手動でスペースを押して他の単語と切り離します。

キーの配列

点の有無の違いなどで区別する字が同じキーに収納されているので長押しして表示させます。母音記号も一箇所にまとめられています。

点が3つあるものはペルシア語などにある文字ですが、アラビア語では外来語を表記する時に使うことがあります。

まずは全体の配列をチェック


文字入力モードです。新しいiOSでは上に予測変換の候補が出てきます。


数字・記号入力モードです。Windowsパソコンとは違って特に設定無しで普通にインド数字が入力できます。


「# + =」を押すとさらに違う記号が出てきます。

長押しで出てくる文字


[ f ] と [ v ]


[ h ] と語頭形のように接続用の横線が伸びている [ h ]


[ j ] と [ ch ](アラビア半島の方言でkの音をchで発音する場合にこの文字を使用することがあります。エジプトのようにجがgで読まれる地域では「ジーンズ」といった語でjの代わりに使うことも。)


[ y ] [ アリフ・マクスーラ/点無しy ] [ ハムザの台とハムザのセット ]


[ b ] と [ p ]


[ l ] と [ ラーム-アリフの合字 ]


[ アリフ ] [ ハムザの台と上につくハムザのセット ] [ ハムザの台と下につくハムザのセット ] [ マッダ記号がついた長母音のā ] [ 単体のハムザ ]


[ k ] と [ g ](イラクなどで外来語のg音を表すのに使用。)


[ z ] と [ ʒ ]


[ w ] [ ハムザの台とハムザのセット ]


母音記号類

iOS13で追加されたアラビア語(ナジュド地方)キーボードについて

iOS13の更新でアラビア語のキーボード設定に「アラビア語(ナジュド地方)」が追加されました。

 → 
キーボードの設定画面で、「アラビア語(ナジュド地方)」の項目に行くと、「アラビア語」レイアウトもしくは「アラビア語(PC)」レイアウトのいずれか、もしくは両方を追加できるようになっています。


キーボード切替画面では「اللهجة النجدية アラビア語」と出てきます。


Arabic (Najdi) Keyboardは配列自体は通常のiPhone用アラビア語キーボードのそれと同じようですが、予測変換がついている点で異なります。予測変換はサウジアラビアのナジュド方言を取り入れた物らしく、試しに入力してみたところサウジ方言の基本フレーズを構成する口語系の単語が次の入力候補の中に混ぜられているようでした。

iPhoneでのGoogle Gboard使用について

iPhoneではiPad同様に、他社製キーボードであるGoogleのGboardを使うこともできます。Macキーボード配列に慣れている方であれば、予測変換機能がiOSの「アラビア語(ナジュド地方)」よりも充実している印象のあるGboardを利用するという選択肢を検討されてみるのもありかと思います。

詳しい設定方法は当サイトの『iPadでアラビア語を入力するための設定』にて紹介しています。

参考になるサイト

(2020年7月追記)