ジームをギームと読む地域
断然有名なのはエジプト
エジプトのカイロやアレキサンドリア他ではja・ji・ju(ジャ・ジ・ジュ)の代わりにga・gi・gu(ガ・ギ・グ)となり、文語の文章を音読していてもニュース番組でフスハートークをしていてもjではなくgで読むということが多いです。エジプトではメディアのアラビア語スタンダードが首都方言なので、我々学習者が教材で視聴するのもg発音の方となっています。
フスハーによる天気予報です。エジプトはニュース番組におけるジームの発音はカイロ方言に基づいたギームで行われるので、جがjではなくgで原稿も読まれています。
ج(ジーム)の [ j (ʤ) ] が [ g ] の音に替わって「ギーム」と発音することはエジプト首都地域方言の代表的な特徴なので、ギーム発音=エジプト方言と受け取られがちです。
アラビア語や外国語学習をされている方だと「エジプト方言で古い発音に逆行した」と考察されている方も時々見かけるのですが、実はこれは不正確な情報で「エジプト首都周辺のエジプト人はイスラーム征服活動の時に来たギーム発音地域・部族出身イエメン人から古い発音を学んだままそのまま使い続けている」というのが真相だったりします。
エジプトでは ج(ジーム)の発音が首都地域とそれ以外の農村地域・遊牧民地域とで異なりますが、それはアラビア語を伝えた部族の系統や伝わった時期が違うためで、彼らが話していた部族方言における子音の発音の特徴やフスハー発音との違いをそのまま継承した形となっています。
イエメンやオマーンにもあるギーム発音
実際にはイエメン(南イエメンのアデン、タイッズ(タイズ)、イッブ近辺)やオマーン(ダーヒリーヤ、ルスターク、ナフル(ナハル)、マアーウィル、首都マスカト(マスカット)近辺)にもそのような発音をする方言が存在するとのこと。
g発音はイエメンやオマーンにも残っているためそれらの国のテレビを通じて容易に触れることができます。
イントネーションや語彙の違いで会話を聞けばすぐにエジプト人なのかイエメン人・オマーン人なのかは判別できるのですが、حَاجَة [ ḥāja ] [ ハージャ ](物、事)を [ ḥāga ] [ ハーガ ] と発音したりと、国が離れている割には近しい物を感じさせられます。
アデンの鳩スークを取材したテレビ番組の録画です。鳩やその他の色々な鳥を売っている店で店主らにインタビューしているのですが、店のおやじさんは جِدًّا [ ジッダン ] が [ ギッダン ] になっていたりと、ギーム発音地域であるアデン方言におけるジームの読み方に即したフスハー寄りトークとなっています。
オマーンのサトウキビ農家男性が新しい技術を取り入れコストダウンと品質向上に成功した様子を伝えるビデオです。場所はどうやらダーヒリーヤ県である模様。冒頭で記したオマーン国内のギーム発音地域になります。
オマーン人の先生による文語アラビア語(フスハー)の文法講義。テーマは呼びかけ(いわゆる呼格文法)。ただの「ガ・ギ・グ」ではなく拗濁音のギャ・ギ・ギュになっているのですが、オマーン近辺の動画を見ているとこの発音をしている方がかなりいるようで、エジプト首都圏方言とはまた違った響きとなっています。
どの国も全土でg発音をしている訳ではない
ج(ジームの)g発音ですが、どの国も全土でそういう発音をしている訳ではなくその一部において見られる現象になります。
エジプトの場合上エジプト・シナイ半島・デルタ地域(一部)はj発音が多く、テレビドラマでもj発音で話す=田舎の人的な構図があります。上エジプトのギルガやアスユート(アシュート)にはdで発音する地域も存在。
オマーンについてはgやフスハーと同じjやシリア・レバノン方言と同じj以外に海岸部のy発音が混在している状況だとか。
サウジアラビアの部族方言に見られるジームのg発音
先日サウジアラビアSaudiya KSA1チャンネルの ديرتنا [ ディーラトナー ] という番組で北部にあるハーイルで現地住民にインタビューしている様子が流れていました。
こちらは同じレトロ展示館 مَتْحَفُ الضِّيَافَةِ [ matḥafu-ḍ-ḍiyāfa(h) ] [ マトハフ・ッ=ディヤーファ ] の取材動画です。運営している男性が会話の中で時折 ج(ジーム)をエジプト・イエメン・オマーンと同じg発音にしています。
この動画を見た時サウジアラビア北部にもギーム発音地域があることを知らなかったのでてっきりサウジ南部からの移住者か何かかと思ったのですが、話しの文脈からして生粋のハーイル民であるようでした。
同氏はハーイルの昔ながらの生活用品を集め施設の博物館を開いたとのことなのでハーイルでずっと育った方だと推定できるのですが、色々な取材動画を見てみるとほぼフスハーながら أجداد/مجلس/يجمع/جمعت/أجانب 等がg発音に置き換わっています。ハーイルは北部でヨルダンやイラクに近いせいか سنة [ サナ ](1年)が [ セネ ]、 مملكة [ マムラカ ](王国)が [ マムラケ ] に近く聞こえサウジアラビアの他地域の方言との違いを感じます。
気になったTwitterで諸地方の方言に関するツイートをたくさんしているサウジアラビア専門アカウントやハーイルを拠点とするシャンマル族が集うシャンマルネットというサイトのウェブフォーラム等をのぞいてみたところ、ハーイルに住むシャンマル族の部族方言ではジームのg発音が見られたとのこと。
サウジアラビアでは
- ハーイルに住むシャンマル
- (アル=)カスィームのウナイザ
- カフターン族、シャフラーン(シャハラーン)族
- ジャーザーンのファラサーン(ファラサン)諸島
にg発音が元々あったのだとか。
寛大さで知られた أبو خوذه [ アブー・ホーザ ] に関する昔話。(خوذه [ フーザ/ホーザ ] は「これを取りなさい・持って行きなさい」でホーザの父=持ってけといつも言って皆に物を恵んでくれる非常に寛大な男、の意味。)
語り部はイラクに近いサウジアラビア北部 رَفْحَاء [ラフハー]の لِينَة [ リーナ ] 村が誇る詩人 رِضا طَارِف الشَّمَّرِيّ [ リダー・ターリフ・アッ=シャンマリー ] 氏(故人)。彼は昔ながらの特徴を残す生粋のシャンマル部族方言による語りや詩作で有名だった人物で、この動画でも方言全開で話しています。
彼のトークにはフスハー(文語)での字幕がついていることもあり、日本人が東北の語り部の昔話を標準語テロップありで楽しむのに似ているように感じられます。
このアブー・ホーザ物語では村落部に残っているという ج [g] 発音と ق [g] 発音が両方起こっているため、エジプトのカイロ方言などよりもはるかに [ g ] の音の登場頻度が高いです。シャイフの家名 الجَرْبَا は通常ジャルバーと読まれるのですがそれも [ garbā ] [ ガルバー ](というよりは [ gyarbā ] [ ギャルバー ] に近い感じ)と発音されているのが分かります。
ただこうした部族方言における発音は昔ながらの古いものであるため今はもう高齢者ぐらいしか話さず、若者たちは方言が薄れてフスハーと同じjで会話をしているとのこと。
語り部が使うような古い部族方言を聞いて「わざと大げさな訛りで話しているんじゃないの?」というコメントを書き込む人もおり、代々引き継がれてきた薄まっていない生粋の方言を現役世代から聞いて体験していない層が増えてきていることを物語っています。
サウジアラビアにもギーム発音があるというのはエジプトに比べれば全然知られていない話だと思うのですが、部族方言のように特定の集団の中で長い間維持されてきた言葉だからこそセム系言語が元々有していたgの音が最近まで残っていたのかもしれません。
アラビア半島ではどの地域もメディアや教育、相互の接触を通じて方言差がどんどん薄まっていると言われており、サウジ国内に見られるg発音も何十年か経ったら途絶えてしまう可能性もあるのではないでしょうか…
アラビア語の中でのギーム発音の位置づけ
ジーム→ギーム発音のアラビア語名称
エジプトのカイロ方言のように ج(ジーム)を [ g ] で発音する音のことは اَلْجِيم غَيْر الْمُعَطَّشَة [ ’al-jīm ghayru-l-mu‘aṭṭasha(h) ] [ アル=ジーム・ガイル・ル=ムアッタシャ ]ー تَعْطِيش [ ta‘ṭīsh ][ タアティーシュ ] が起きないジーム ーと呼ばれるそうです。
名称はいくつかあり
- اَلْجِيم غَيْر الْمُعَطَّشَة
[ ’al-jīm ghayru-l-mu‘aṭṭasha(h) ] [ アル=ジーム・ガイル・ル=ムアッタシャ ]
تَعْطِيش [ ta‘ṭīsh ][ タアティーシュ ] が起きないジーム - اَلْجِيم الْقَاهِرِيَّة
[ ’al-jīmu-l-qāhirīya(h) ] [ アル=ジーム・ル=カーヒリーヤ ]
カイロ方言のジーム - اَلْجِيم الْمِصْرِيَّة
[ ’al-jīmu-l-miṣrīya(h) ] [ アル=ジーム・ル=ミスリーヤ ]
エジプト方言のジーム - اَلْجِيم الْعَدَنِيَّة
[ ’al-jīmu-l-‘adanīya(h) ] [ アル=ジーム・ル=アダニーヤ ]
アデン方言のジーム - اَلْجِيمُ الْحِمْيَرِيَّة
[ ’al-jīmu-l-ḥimyarīya(h) ] [ アル=ジーム・ル=ヒムヤリーヤ ]
ヒムヤルのジーム
(エジプト原産ではなくイエメン発祥の発音であることを強調する意味でイエメンの人が使用することがあるという名称)
など。
ج [ j ] を [ d ] や [ g ] で発音する人の話をしているアイマン・スワイド師。ほぼフスハーですが「何?」「そうでしょう?」等はシリア方言となっています。
تَعْطِيش [ ta‘ṭīsh ]=元々は「喉を乾かせること」「相手に水を与えないこと」の意。動詞派生形第2形動名詞。クルアーン朗誦学の権威アイマン・スワイド師によるとどうしてこの「喉を乾かせる音」という意味の語で表現されるようになったかは定かではないとのこと。しかしながら朗誦学の専門家らによって昔から使われてきた用語なのだそうです。
またカイロ方言の特徴であるため جِيم قَاهِرِيَّة [ jīm/gīm qāhirīya(h) ] [ ジーム/ギーム・カーヒリーヤ ](カイロ方言のギーム)と書かれていることもあります。
元々はgの音だったと言われる ج(ジーム)
アラビア語にも昔はあった古い発音 [ g ]
英語のgetと同じようなこの [ g ] の音は(現代)標準アラビア語のフスハーには存在していません。しかしこのギームの [ g ]、元々セム系言語(シリア語、ヘブライ語など)に存在していた音でした。エジプト・イエメン・オマーンで今も残っている ج の [ g ] 発音は古い時代の発音のなごりだという説明はそこから来ています。そしてそれ以外の地域では次第に発音する場所がずれていき [ g ]→[ j ] になっていったという流れです。
現在イエメンがある南アラビアは古代イエメン諸王国があり、セム語に分類される古代南アラビア語には研究の結果 [ g ] の子音が存在していたとされています。
ジャーヒリーヤ時代のアラビア語とアズド族
その後アラビア語に置き換わったイエメン一帯ですが、文字資料からジャーヒリーヤ期においてガッサーンの有力者がこの発音でアラビア語を話していたことが確認でき、イエメンにjのg発音をしていた部族が住んでいた裏付けの一つとなっているそうです。(ج の字で表記する語を gの音を示すのに使われ得る ك で書いていたため、j部分がg発音に置き換わっていることが分かったとか。)
ガッサーン族はアズド族の支族でシリア近辺に移住しガッサーン朝を興した部族で、アズド族自体は現在のヨルダン近辺で遊牧していたナバテア人の末裔。太古の昔にイエメンに住んでいたのがヨルダンに移住しまたイエメンに舞い戻ってきた的な説もあるようですが、その正確な血統についての結論は出ていない模様。(イエメンルーツ説が本当だとすると、イエメン→ヨルダン→イエメン→シリアとガッサーン族はぐるぐると大移動していたことになるようです。)
アズドは大きな部族でガッサーン族の他にもティハーマのアック族、ヒジャーズ ヤスリブ(のちのマディーナで預言者ムハンマドの教友アンサールとなった)アウス族やハズラジュ族などへと数多く分岐。
古代イエメン時代のg発音を維持したままヨルダンに行きまた舞い戻ってきたのか、といったことまでは調べられず。また何か見つかったら追記したいと思います。
クルアーン朗誦とj発音の確定
クルアーンが下った直後の初期イスラーム共同体でどう読まれていたのかという伝承によれば [ j ] の方だったとか。当時アラビア半島には部族ごとに色々な方言と異なるアルファベットの読み方がありjをgやyで発音する例が見られたことが伝えられていますが、クルアーンの正式な版が定められる過程でj以外の発音も除外。そのため現代に至るまでクルアーンの正式な読誦はもっぱら [ j ] として読むよう定められています。
エジプトのようにギームで発音する人はジームに直して読まなければならないせいか、ネット上にはジームの発音の仕方を書いたページなどもあるようでした。
アラビア語に先行する古い言語の痕跡は他にも
アラビア語の方言にはジームのギーム発音以外にも古い言語の痕跡を残しているものがあると言われています。
たとえばヒムヤル王国があったサウジアラビア~イエメンにまたがる地域では定冠詞「ال」[ ’al ] [ アル ] の代わりにヒムヤルの言語の名残りである「أم」[ ’am ] [ アム ] が方言の中で今も生き続けています。(少なくともアラブ的観点からはそのような位置づけ。)
カイロ周辺ではずっとギームだったのか?
日本ではエジプト方言に関して「アラブ化・イスラーム化以降ずっとカイロ周辺は /g/ だった」という説はあまり知られておらず、「中世では j(/ʤ/)発音だったものが後代にセム語と同じ古い発音に戻るという珍しい逆行・バックシフトを起こして g(/g/)に再度回帰したらしい」と書いている方が多いように思います。
実際に欧米では古い ج の発音に逆行するというバックシフト学説が提唱されていたのですが、西暦2000年過ぎた頃の専門書では少ない資料を元に考え出されたその説を再検証し、首都カイロ付近では15世紀にさかのぼっても g(/g/)発音だったこと、それどころかイスラーム征服軍によるエジプト進駐当時からずっと g(/g/)発音のままだった可能性が考えられると書かれるに至りました。
これは今日のアラブ世界で言われている「エジプトにおけるギーム発音はイエメン系入植者らがエジプトに進軍・駐留した際にもたらされた」という通説と一致しています。
社会言語学、アラビア語方言研究分野の書籍を読むと、エジプト国内におけるではカイロ(フスタート)との往来があった古くからの通商ルートに重なる地域に g(/g/)発音が分布していること、j(/ʤ/)発音は彼らと異なるベドウィン系部族が侵入・定住してきた地域に分布していて過去に g(/g/)発音だったと思われる地域での上書きが見られる、といった解説を読むことができます。
英語などで書かれた専門書を入手可能な方、大学図書館で利用可能な方はエジプト方言における ج の発音を扱った論説などを参照されれば上記内容を確認可能です。
どうしてイエメンとエジプトが同じg発音?
イエメンから離れたエジプトで同じ発音が残っている件については、昔イエメンから来た人々がこの発音を伝えエジプトのカイロ近辺に定着したためだという説が一般的のようです。
エジプト遠征を行いフスタートの街(現在のカイロ付近)を建設したイスラーム遠征軍の武将 عَمْرُو بْن الْعَاصِ [ ‘amr(u) bnu-l-‘āṣ ] [ アムル・ブヌ・ル=アース ] Amr ibn al-As(アムル・イブン・アル=アース)に同伴した軍勢の多くはイエメン系諸部族民(現在のイエメン南部やハドラマウト地方などの出身)、もしくはイエメンから移住し他の場所で暮らしていたイエメン系部族民の一族だったそうです。
アムル・イブン・アル=アースはクライシュ族出身で、通商に従事していた他のクライシュ成員同様エジプトやアビシニアに仕事で旅したこともあったとか。彼は正統カリフ時代に各地を遠征。エジプトの征服も行いましたが、その際同行したイエメン系部族にアズド族(アック族をはじめとする諸支族)が含まれていたとされます。
上のガッサーン族も同じアズドの系統ですが、ガッサーンの有力者がg読みをしていたことを示す文字資料による裏付けがあったように彼らがまさにg発音をしていた人たちで、それがカイロ周辺の方言に残っているとか。
ちなみにアラビア語自体はイスラーム軍による征服で突然流入した訳ではなく、通商等を通じてジャーヒリーヤ時代にもアラビア語話者・アラブ人が往来していたとされています。しかしフスタートを建設しカイロの原型となった街にやって来た大勢のイエメン系部族民の影響が大きく、首都方言として残った形に。
上エジプトのようにj発音が優勢の地域は、g発音をしない違う系統のアラブ人の流入が関係していると説明されていることが一般的であるように思います。(ナジュドやヒジャーズのアラブ人が海を渡るなどして上エジプトに来たから、等。)
アラビア語の歴史やカイロ方言のギーム発音がイエメン人入植者らの置き土産だったことを紹介している動画です。
『エジプト口語はアラビア語の一方言か?』という動画です。エジプト方言はコプト語や中東・西欧の外来語が多数含まれていること、指示代名詞がda/di/dōlであることやjをgで発音すること等はアラブ化初期に駐留したイエメン(ティハーマ地方)عَكّ [ ’akk ] [ アック ] 族(アズド族支族)方言の影響であるといった話をしています。
フスハーには無いのに方言では頻出するgの音
日本国内ではエジプト全体がギーム発音のようなイメージで理解される傾向にあり「エジプトはジームをギーム発音するんだって。なんか変だね~」とか言われがちですが、実際にはエジプト国内のカイロなど一部地域の話であって、現地のテレビとかYouTube動画とかを見ているとそれ以外の発音も頻繁に聞かれ方言の多様性に気付かされることが多いです。
上でも紹介した動画は、イエメンからエジプトに伝わったg発音以外にも触れています。アラビア半島にいた部族がそれぞれ移住することで [ g ] の発音を他の地域に伝播させた過程について紹介したものです。どの部族が移住したかによってアラビア半島以外の地域でのアルファベット発音にある程度共通性が見られるという話です。
同じ [ g ] の音はイエメン、オマーンそしてそれが伝わったエジプトにおける ج 以外にもあって、例えば以下のような文字が [ g ] 音で読まれるなどしているとのことです。
- ق [ q ] を [ g ] で発音
アラビア半島、スーダン、リビア、モーリタニア
イエメン、オマーン、サウジアラビア南部それぞれの一部地域
上エジプト(サイード地方) - ك [ k ] を [ g ] で発音
イラクなど
チュニジアやアルジェリアでは [ g ] の音を ڨ で表すことがあるそうです。[ v ] の音を表すためにアラビア語以外から借用される点3個の ڤ が浅いお皿型である ف [ f ] の類似形なのに対し、 北アフリカの ڨ [ g ] は ق [ q ] と同じく深いお皿型です。
- ڨ で [ g ] 音を表現
チュニジア、アルジェリアなどの北アフリカ マグリブ地域