アラビア語学習書のカセットテープをデジタル化

昔々、リンガフォンのカセットテープで自宅学習をしていた管理人。しかし最近になってからアラビア語学習書の別売りカセットテープをわざわざ買ったことはありませんでした。

学生時代に図書館で借りて気に入っていた池田修先生の文法書を中古で購入したので、さっそくiPhoneやiPadに入れられるよう取り込み作業とMP3変換をしてみました。

アラビア語文法書とカセットテープ教材

アラビア語には名著と呼ばれながらも絶版になってしまった本がかなりあります。色々な参考書を集めるとなると中古を購入することになるのですが、有名どころはたいていが音声教材がカセットテープです。



こちらは池田修先生の著書、岩波書店『アラビア語入門』です。カセットテープが付属しているので別途探し回る必要が無くて助かりました。


自分のところに届いた付属カセットは未使用だったのか非常にきれいでした。古いカセットテープは保存状態が悪いとカビが生えますが、こちらは無事でした。テープ切れもせずに無事に作業を完了させることができました。

パソコンへの音声取り込み

カセットテープのMP3変換ができるプレーヤーについて

カセットテープ MP3変換プレーヤー
*画像利用のためアフィリエイトを利用しています。

ネットでは上のようなMP3変換プレーヤーが多数販売されています。どれも見た目がそっくりなのはOEMであちこちが販売しているからのようです。

簡単なファイル編集ソフトが付属していて、USBメモリを挿せば直接メモリ内に音声ファイルを入れてくれたりするらしいのですが、ブツブツ雑音が入るとか、ソフトがシンプルすぎていまいちだというレビューを見て購入は見送りました。

ネットの評判を読む限り、購入する場合はUSBメモリを使うだけの単独タイプよりもパソコンと接続してソフト経由で音声を取り込むPC版の方が良い結果を得られる模様です。

ラジカセから音を取り込む


自分が使ったのは古いラジカセです。カセットテープのMP3レコーダーよりもより動作が安定していて音質が良いと思われること、元々管理人自身が音声ファイルや動画ファイルの編集をパソコン上で行う方が好きなことからこの方法を選択しました。

手持ちのラジカセは LINE OUT(音声出力)端子が無いので、ヘッドホン端子から音を取ることに。


パソコン側のLINE IN(音声入力)端子とステレオミニプラグで接続。パソコンの音源設定画面で外部入力の音をパソコンで聞こえるようにし、音割れしない程度の音量に調節しました。

ソフトウェアを使っての録音と編集

録音作業

今回は以前使っていまいちだったWindows 10の標準レコーダーではなく、カセットテープのMP3作業時に便利だと評価が高かったAudacityというソフトを使用しました。


音声のソース設定、音量設定をして録音ボタンを押すとレコーディングが始まります。波形を見て波が振り切れているようであれば、一度止めてやり直し音量を小さめに変更。改めて冒頭まで巻き戻しで録音ボタンを押します。

ファイルの分割


録音が終わったら、波形を見ながら章ごとに分割していきます。波形を見て間隔が広い部分で試しに音を再生し、「第◯章」などと吹き込んであればそこでカットします。

池田先生の文法書の場合は日本人女性が章などのアナウンスをしてからアズハルの先生によるナレーションが入ります。日本語部分とアラビア語部分とで波の形に違いが見られたので、比較的分割点を見つけるのは簡単でした。

Audacityは区間を区切ってラベルをつけておくと、後から一括でファイルを切って分けてくれるので便利です。文法書と照らし合わせながら区間を設定し、章名を入力していきます。

ファイルの書き出し


Audacityの場合は、ラベル設定に従って一気に全部のMP3ファイルを書き出してくれるのでとても楽でした。MP3tagのようなソフトを使わなくても、すぐにモバイル端末に入れられる状態のMP3ファイル一式がこれで完成しました。

アルバム画像の設定


MP3ファイル設定ソフトかiTunesなどでアルバム画像を設定すると、再生時したい時に表紙写真でぱっと見つけられて便利です。自分はカバーをスマホで撮影した写真を使いました。

上の画像はiTunesのアルバムアートワーク設定画面です。

(2022年12月商品画像差し替えと追記少々)