デイリー日本語・アラビア語・英語辞典 (長沢 英治&平 寛太朗,茂木 明石/三省堂)

デイリー日本語・アラビア語・英語辞典

★★☆☆☆~★★★☆☆
約1万1千語を収録
オンライン辞書を使えない場所での会話や旅行先での使用に便利
単純なキーボード打ち間違いとは異なる文法誤り系の誤植がかなり多いので要注意

監修:長沢 英治
編者:平 寛太朗、茂木 明石
執筆協力:ヌルハーン・ターハーエルナディ・デャーブ(نورهان طه النادى دياب)、小村 明子
編集協力:加納 真理佳
出版社:三省堂

著者の先生について

  • 長沢 英治(長澤 榮治)先生
    1953年生まれ。専門は中東地域研究、近代エジプト社会経済史。1976年東京大学経済学部経済学科卒業。アジア経済研究所、東京大学東洋文化研究所助教授、日本学術振興会カイロ研究連絡センター長を歴任。2018年度まで東京大学東洋文化研究所教授を務められ、退任後名誉教授に。現在、東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー。
  • 平 寛多朗 先生
    早稲田大学卒業後、東京外国語大学大学院で修士(学術)、エジプトのカイロ・アメリカン大学で修士(M.A.)取得。2017年東京外国語大学大学院地域文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在日本学術振興会特別研究員PD(桜美林大学)。エジプトほかアラブ地域の研究や各大学でアラビア語の講師などをされている模様。著書は『エジプトの「国語教育」:アラブ人の歴史とアラビア語文学史』
  • 茂木 明石 先生
    上智大学大学院外国語学研究科地域研究専攻博士後期課程ご出身。現在上智大学非常勤講師ならびに同大学アジア文化研究所客員所員。

本の概要

●約1万1千項目収録。例文はありません。縦長のコンパクトな携帯辞書です。ビニールカバーを取った本体は縦18.3cm×横10cm×厚さ2cmぐらいの寸法です。

●三省堂の商品紹介ページに『なかみを見る』ボタンがあり、まえがきと辞典ページ・会話編・分野別単語集編見開きのサンプルを閲覧できます。

●例文は載っておらず、単語が羅列されている方式です。アラビア語運用能力が既にある程度身についている方でないと単語を調べても会話に結びつけるのは難しいかもしれません。

●普段モバイル端末でオンライン辞書を使っている人には物足りない語数ですが、いつでもどこでもスマホを取り出してポチポチできるとも限りませんし、バッテリー残量やその場の雰囲気のことを考えるとグループ会話中や旅行中は紙の辞書の方が良い場合もあるかと思います。こちらの辞書はそういったシーンで気軽に使うのに適しているように感じました。

●新型コロナウイルスといった最新の用語も掲載されています。古いアラビア語辞書に載っていない今時の単語もカバー。ニュース記事や時事関係の会話に使える語も入っており実用的なチョイスになっています。

●メインの辞書部分の後に会話編(あいさつ、食事、買い物、トラブル・緊急事態)と分野別単語集を掲載。

表記・誤字脱字について

表記全般

●1ページが日本語-アラビア語-英語の欄で縦に3分割されています。各国語の単語を並べさらにそこに読みを示すルビがふってあるので、ページ数とページ面積の割にはアラビア語学習者が求める日本語-アラビア語部分のボリュームは少なめになっています。

●左端の日本語部分は小豆色の太字になっています。大修館の単語集は赤い暗記シートで隠せるように薄いオレンジ色で読みにくかったのですが、この辞書は程良い濃さで見やすいです。

●重たい音である ظ は文語発音の ذ [ dh ] を重くした音ではなく口語風発音の ز [ z ] を重くした音として紹介されています。

●数詞は一般的な入門書同様 ثَلَاثَة を女性形ではなく男性形、ثَلَاث を男性形ではなく女性形と記載してあります。

●アラビア語部分にふってあるローマ字ルビはLC方式準拠です。語末母音が省略されたフスハー会話では読まない ة(ター・マルブータ)つき名詞には -at、定冠詞アルのところを太陽文字と同化させアッで読む箇所も as-s◯◯ ではなく al-s◯◯ という転写にしてあるので、読みガナとの実際のアラブ人の発音との間にずれが生じています。この件はきちんと巻頭で断り書きに明記されていて発音はカタカナの方で確認するよう指示がありますが、カタカナの読みガナを嫌う学習者が昔から一定数いること、ローマ字転写はアラビア文字と母音記号の代替品として実際の発音に即した転写が喜ばれる傾向にあることを考えると評価が分かれるところかもしれません。

أَوَّل [ アウワル ] の読みガナは「アッワル」と「アウワル」と混在しており統一されていません。分業体制で作られたためのようです。

●外来語の語末にある通常読まない黙字的な ــِيه は ē/エー等ではなく ◯◯īh/イーフ という実際にはしない読み方のカタカナ表記となっています。

●アラビア語部分は動詞だと母音記号が語末までふってありますが、名詞の語末タンウィーン記号 ـٌ [ -un ] は省略されています。二段変化は [二段] マークがついていますが明記されていない語も多いです。この辞書では元々日本語の文法書で「二段変化」と呼ばれてこなかった語形も含んでいるため、東京外国語大学の詳解文法形式でアラビア語を学ばなかった執筆者の方が第3語根弱文字動詞の能動分詞等に [ 二段 ] をつけずマーク有無にばらつきが出たのかもしれません。

فَعْلَان 型形容詞が執筆者の方によって扱いが違うらしく、二段変化扱いで [ 二段 ] マークがついている時と三段変化扱いになっている時の両方が混在しています。

●ニスバ形容詞の語末はシャッダがついていたりついていなかったりまちまちです。

●「悪い」という意味の形容詞は سَيِّئسَيِّء の両表記が混在しています。

誤植類

قَفَص [ qafaṣ(un) ] のように全く関係が無い三段変化の語に [ 二段 ] マークがついていることがありました。

●男性形に女性形を示す㊛マークがついている部分がありました。

●巻末の母音記号・補助記号表で اَ を ’a ではなく a、يِ を yi ではなく i、وُ を wu ではなく u と転写しています。どうやらこれらが単独で短母音を表すという説明らしいのですが اَ を a としているのはともかくとして يِوُ が yi と wu ではなく短母音の i と u に相当するという表は初めて目にしました。どのような意図でこれらが短母音の欄に入れられているのかは不明ですが、ひょっとすると二重母音の時に ـَيْ [ ay(=ai) ] と ـَوْ [ aw(=au) ] [ アウ ] になるということで二重母音から切り離して単独にしても母音の i と u として発音可能だと判断されて起こった誤記なのかもしれません。

●語末のローマ字転写表でアリフ・マクスーラの真上にファトハが書かれています。ファトハがつくのは直前の文字で ىَ ではなく ـَى に。通常アリフ・マクスーラの真上に何か発音記号をつけるとしたら短剣アリフ(dagger ’alif)の方だと思います。

●amazonレビューでも書かれていましたがこの辞書の誤植はかなり多いです。現代の一般的正書法でハムザを書くべき語頭がただのアリフ/ハムザを書かない語頭アリフにハムザがついているといった比較的些細でよくある系統の誤植に加え、基礎文法や動詞活用の覚え違いから来ていると思われるアラビア語学習書・日本人学習者ではまず起こらないネイティブの方によく見られるタイプの記載ミスがところどころで見られました。
本書中に出てくる同じ語が全てそうなっている訳ではないこと、また誤記の傾向が同じで共通点が見られることから、文語文法(イウラーブ、弱文字の能動分詞、動詞の各派生形活用、4語根動詞の活用)や正書法(正字法)が苦手な執筆参加者さんがいらっしゃって担当された部分に限り誤記が繰り返し起きたものと推察されます。耳で聞いたり普段会話で使ったりしている語形やご本人の記憶の中にある活用形をそのまま辞書を確認せず作成された原稿が未訂正のまま掲載されたのでは、という気がしました。

音声教材について

登録制のウェブサービス

●購入者特典として『ウェブ音声サービス』が用意されています。三省堂のデュアル・ディクショナリーサービスにユーザー登録。メールアドレスとパスワードを入力してログインする方式です。

●登録時に購入者かどうかを確認するために質問に答える必要があります。指定された語が何ページにあるのかを数字で入力する方式です。

ウェブ音声サービスについて

●会話編と分野別単語集編でタブを切り替えます。左上にメニューがあり各項目にジャンプできます。

●再生ボタンのみ配置されておりダウンロードボタンや音声ファイルを収納したzip圧縮ファイルへのリンクは用意されていません。(ウェブページ自体には各項目のmp3ファイルのアドレスが記述してあるので、ダウンローダーを使って拡張子の「.mp3」で絞り込んで一括ダウンロードすればスマホなどに入れてオフラインでのリスニング学習に利用することも可能です。)

●ナレーターは女性1名。辞書に ميريم عازر(ミリアム・アーザル)さんとのお名前記載あり 。会話編では話者が男性であることを想定しており文章内の形容詞などが男性形になっていますがそのまま女声で吹き込んであります。ゆっくりとしたナレーションで聞きやすいと思います。

●吹き込みで気になった点:

  • من فضلك はミン・ファドリカと読んでいる部分と口語風にミン・ファドリックと読んでいる部分の2通りがあり統一されていません。
  • 語末の母音を主格の u で読むところを a と読み違えている箇所がありました。
  • 定冠詞 ال の後に来る ج [ j ] を太陽文字として発音しているようです。ネイティブにはジームを太陽文字として間違えて覚えている人が時々いてジームを太陽文字で読むイラク方言話者などは月文字に戻して音読するのに苦労するらしいのですが、この女性ナレーターさんもジームが太陽文字になってしまう方言であるシリア出身でいらっしゃるためか定冠詞アルに接続するジーム直前の ل [ l ] の字を一度も発音しておらず全て اَلجّـ [ ’aj-j◯◯◯ ] としているように聞こえました。

気になった点

日本語部分の意味とアラビア語とがあまり合っていない部分がある

日本語では名詞でアラビア語の方は形容詞が載っているといったずれの他に、「アイドル」という日本語にアラビア語はただの「歌手」という意味の単語、「急進的な」の項目に「根本的な、抜本的な」という意味で使うアラビア語単語が載っていたりと、日本語に対応するぴったりなアラビア語表現が選定されていないように感じる部分がところどころにありました。

二段変化の解釈が『大学のアラビア語 詳解文法』方式で他書と異なる

قَاضٍ(裁判官)のような通常「二段変化」とは呼ばない三段変化の名詞にまで [ 二段 ] マークがついているのが気にかかりました。

元々日本において「二段変化」はアラビア語文法用語 اَلْمَمْنُوعُ مِنَ الصَّرْفِ [ ’al-mamnū‘ mina-ṣ-ṣarf ] [ アル=マムヌーウ・ミナ・ッ=サルフ ] の訳語として使われてきた用語ですが、巻頭では「主格と属格が同じだったり属格と対格が同じだったりして、二つの語尾しか持たない二段変化」とあり東京外国語大学のテキスト『大学のアラビア語 詳解文法』と同様のオリジナル分類をしていることがわかります。

アラビア語文法学では اَلْمَمْنُوعُ مِنَ الصَّرْفِ は「タンウィーンがつかない」「属格の時の語末母音が i にならない」といった具合に明確に条件が規定されており、日本でオリジナル分類として「二段変化」として語られている語は全てアラビア語文法学で除外されている語形になります。

日本で発売された市販書籍の中で詳解文法だけが違う教え方をしており他書はアラブ式と同じです。従来通りの意味で「二段変化」という語を使っている学習書で勉強されている方はこの辞書についている [ 二段 ] マークは読み飛ばされることをおすすめします。

*当方旧世代のアラビア語学習者のため最新事情に詳しくないのですが、一部アラビア語教育者の間で「二段変化を新しい意味で使おう」的な気運が高まりこのような新しい語の使用が提案されるに至った、ということだったらすみません。

ハムザの台をヤーではなくアリフ・マクスーラと記載している

巻頭の文法説明でハムザ(ء)の台座(كُرْسِيّ)をアリフ(ا)、ワーウ(و)、アリフ・マクスーラ(ى)と紹介していますが、正しくは最後はヤー(ي)の弁別点無しバージョンです。アラビア語の文法説明を読んでもヤーと書いてあります。

ヤーは弁別点が無い ى でも特に困らないからという理由でヤーもアリフ・マクスーラも同形で使っていた時代が比較的長かったことで知られています。 エジプトでは今でも語末ヤーに ـي に弁別点をつけず ـى にすることが広く行われていますが、それらはアリフ・マクスーラと呼ぶべきケースを除いてはアリフ・マクスーラではなくヤー(点無しヤー)となります。

詳しくは
アラビア文字の書き方を覚えよう~基礎編(■)アリフ・マクスーラ[ ى ]

感想

英語とその読みも併記されているので海外旅行の時に使うと便利かもしれません。旅行会話が目的で細かいことを気にされない方には十分使える辞書だと思います。

シンプルな作りと持ちやすいサイズなので単語帳代わりにしやすいのですが、文法ミス由来の誤記が多いため文法学習者の方特に小型辞典を単語帳として使おうという層には正直なところおすすめしづらいです。

誤記が無い部分の方が多いとはいえ、改訂版が出るまでは書いてある通りを丸覚えするのはかなりリスキーなのでご自分で修正を入れられてからの使用が必須だと思います。

これだけの数と内容の誤記を素通ししてしまった上で三省堂という超大手から出版されたこと、ハムザの台をアリフ・マクスーラとしているといったアラビア語基礎文法関係の不正確な記述、外語大教科書限定のオリジナル分類を適用し二段変化マークがついておりかつそのマークの有無が統一されていない作りが個人的には苦手で★は少なめとしました。

(2022年3月修正)

 

読書メモ

通し読みの時に訂正やメモを入れた場所の記録です。iPad内の電子メモが消えた時のバックアップ代わりに置いてあるものです。細かい場所は省いてあるので全部を網羅した正誤表にはなっていません。

  • اِنْتَاج(アウトプット)→ إِنْتَاج(正書法上ハムザが必要、同様の表記はこれ以外も複数あり)
  • حُمْرَاء(赤い)→ حَمْرَاء(形容詞女性形第1語根の母音誤植)
  • أَرْض خَالِيَّة(空き地)→ أَرْضٌ خَالِيَة(第3語根弱文字動詞の能動分詞形語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • عَجْلُ الْبَحْرِ(あざらし)→ عِجْلُ الْبَحْرِ(母音のつけ違い)
  • في هذه الأيام(あの頃)→ في تلك الأيام(アラビア語部分が「この頃」の意味になっている)
  • أُولئِكَ(あれらの)ウーラーイカ → ウラーイカ(読まないワーウを長母音として読んでいる)
  • أَوْكَلَ(委託する)の未完了形 يَوْكِلُ ヤウキル → يُوكِلُ ユーキル(動詞活用間違い)
  • جَرْسُون(ウェイター)の読みガナがジャルスーンになっているがこれは外来語で最初から g と読ませるつもりで当て字をしているパターンなのでガルスーンが適当かと
  • يَفْقَدُ(失う)→ يَفْقِد(母音のつけ違い)
  • خَفَّفَ(薄める)の未完了形が يُخَفَّفُ yukhaffafa/ユハッファファ → يُخَفِّفُ ユハッフィフ(アラビア文字上は受動態と同じ語形、読みガナ類はさらに違う語形となっており動詞未完了形・受動態接続形と同じ語形になっている)
  • حَصَلَ(得る)の未完了形が يَحْصِلُ ヤフスィル → يَحْصُلُ ヤフスル(母音のつけ違い)
  • هَدَأَ の未完了形 يَهْدَؤُ(治まる、鎮まる)(落ち着く) → يَهْدَأُ (ハムザの台座取り違え)
  • خَافَ の未完了形 يَخُوفُ ヤフーフ → يَخَافُ ヤハーフ(動詞活用間違い)
  • 「開通する」に含まれる動詞 بَدَأَ [ バダア ] の未完了形が يَبْدَؤُ に → يَبْدَأُ(ハムザの台座取り違え)
  • حَنَى(傾ける)の未完了形が يَحْنِى [ ヤフニー ]、「カレー」が كَارِي ではなく كَارِى、「考え(意見)」が رَأْي ではなく رَأْى になっているなど本の中でシリア・レバノン式に統一されている点あり語末ヤーに点無しのエジプト式語末ヤーが混ざっている
  • زُجَاز(ガラス)zujāz/ズジャーズ → زُجَاج ズジャージュ(ガラスという意味の単語で語末に ز [ z ] の字が来るのは قِزَاز [ キザーズ/(口)イザーズ等 ] の方)
  • شَعَرَ بِ(感じる)の未完了形 يَشْعَرُ ヤシュアル → يَشْعُرُ ヤシュウル(母音のつけ違い)
  • مُعْجَبَ  mu‘jaba/ムウジャバ(感心する(感嘆している)→ مُعْجَبٌ ムウジャブ(語末に主格のタンウィーンをつけ-unとするところが-aになっており文中の格などと合わない語形が載っている)
  • فَعَّالِّيَّة(効き目)fa‘ālīya/ファアーリーヤ → fa‘‘ālīya/ファッアーリーヤ(読みガナ類違いでシャッダ部分の発音が抜けた表記になっている)
  • نِصْفُ الْكُرَةِ الشَّمَالِيِّ「北半球」→ نِصْفُ الْكُرَةِ الشَّمَالِيُّ(主格の母音 u をつけるべき語末に属格の i がついている格の一致における母音記号つけ違い、直前の語の属格 i に引っ張られてのカスラ添付)
  • كَرَّرَ(決める)→ قَرَّرَ (発音の似ている「繰り返す」という意味の語を掲載)
  • أَطْفَأَ(切る(スイッチを))の未完了形 يُطْفِؤُ は → يُطْفِئُ (ハムザの台座取り違え)
  • آلَةُ حَاسِبَةٍ(計算機)→آلَةٌ حَاسِبَةٌ (いわゆる形容詞修飾系のため両方とも主格+タンウィーン(un)になるところが属格によるイダーファ構文になっている)
  • اَلْمُدَّعِي الْعَامِّ(検事)al-mudda‘ī al-‘āmmi → الْعَامُّ(名詞語末が弱文字のため主格でも ī 音になっているところに引っ張られ後続の形容詞に主格の u をつけずに同じ響きである属格の i をつけた可能性)
  • مَوَادّ خَامّ(原料)khāmm/ハーンム → خَامٌ khām/ハーム(不要なシャッダの添加)
  • مَضَادّ حَيَوِيّ(抗生物質)maḍādd ḥayawīy/マダーッド ハヤウィー → مُضَادّ muḍādd/ムダーッド(語形間違い)
  • سُرْعَة عَالِيَّة(高速)sur‘at ‘ālīyat/スルア アーリーヤ→ عَالِيَة アーリヤ(第3語根弱文字動詞の能動分詞形語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • 動詞未完了形 يُسِيئُ الْفَهْمَ(誤解する)→ يُسِيءُ(ハムザの台座取り違え)
  • اَلْحَوَاسُّ الْخَمْسِ(五感)→ الْخَمْسُ(形容詞部分の語末の格母音が主格の u とすべき部分が属格の i になっている)
  • شَيْئ(事)→ شَيْء(ハムザの台座取り違え)
  • تَدَحْرَجَ(転がる(回転する))の未完了形 تُدَحْرِجُ tudaḥriju/トゥダフリジュ → يَتَدَحْرَجُ yatadaḥraju/ヤタダフラジュ(4語根動詞活用の誤り、掲載の語形は「転がす(回転させる)」の意味の方の未完了形)
  • 未完了形 يَصْدَؤُ(錆びる)→ يَصْدَأُ(ハムザの台座取り違え)
  • أَحْدَاث جَارِيَّة(時事)’aḥdāth jārīyat/アフダース ジャーリーヤ → جَارِيَة ジャーリヤ(第3語根弱文字動詞の能動分詞形語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • 未完了形動詞 يُهَدِّأُ(鎮める)→ يُهَدِّئُ(ハムザの台座取り違え)
  • اَلِاثْنَى عَشَر(十二指腸)→ اَلِاثْنَا عَشَر(アリフ部分をアリフ・マクスーラと取り違えもしくは口語式に属格・対格語形にした上でエジプト式弁別点無しヤーになっているかのどちらか)
  • اَلْأَمْعَاءُ الدَّقِيقُ(小腸)→ اَلْأَمْعَاءُ الدَّقِيقَةُ(性の一致で女性形にする形容詞部分が男性形のままになっている)
  • جُزْءُ الْعُلْوِيِّ مِنَ الْجِسْمِ(上半身)→ اَلْجُزْءُ الْعُلْوِيُّ(両方に定冠詞がつき語末母音がどちらも主格の u になる形容詞修飾が2語目属格のイダーファ構文になっている)
  • مُسْتَوَى اِبْتِدَائِيّ(初級)ムスタワー イブティダーイー → مُسْتَوًى ٱبْتِدَائِيّ(非限定なのでタンウィーンつきのmustawan、2語目語頭にワスラ記号)
  • آمَنَ(信仰する)の未完了形が يُآمِنُ ユアーミヌ → يْؤْمِنُ ユゥミヌ(語頭ハムザ動詞の動詞派生形第4形を第3形と取り違えての活用)
  • أَصْبَحَ خَالِيًّا(空く(人が))’aṣbaḥa khālīyan/アスバハ ハーリーヤン → خَالِيًا ハーリヤン(第3語根弱文字動詞の能動分詞形語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • 未完了形動詞 يَيْئَسُ(絶望する)→ يَيْأَسُ(ハムザの台座取り違え、台座がヤーになるのは يَيْئِسُ と活用する時)
  • أَسْمَنَت(セメント)’asmanat/アスマナト → أَسْمَنْت アスマント(辞書に通常載っているのは ’asmant)
  • اَلشَّهْرُ الْمَاضِيُّ(先月)al-shahru al-māḍīyu → المَاضِي al-māḍī(第3語根弱文字動詞の能動分詞語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加、他の場所では基本的に同じ語にシャッダ無し)
  • 未完了形動詞 يَخْتَبِؤُ(潜伏する)→ يَخْتَبِئُ(ハムザの台座取り違え)
  • أَسْعَارُ الْأَسْهَمِ(相場(投機的取引))→ اَلْأَسْهُمِ(母音のつけ違い)
  • تَرْبِيَّة رِيَاضِيَّة(体育)tarbīyat riyāḍiyat/タルビーヤ リヤーディーヤ → تَرْبِيَة タルビヤ(第3語根弱文字の動詞派生形第2形動名詞の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • مِقْيَاسُ الْحَرَارَةِ الطِّبِّيِّ(体温計)ー al-ṭibbīyi → اَلطِّبِّيُّ al-ṭibbīyu(主格の母音 u をつけるべき語末に属格の i がついている格の一致における母音記号つけ違い、直前の語の属格 i に引っ張られてのカスラ添付かと)
  • اَلْأَمْعَاءُ الْغَلِيظُ(大腸)→ اَلْغَلِيظَةُ(性の一致で女性形にする形容詞部分が男性形のままになっている)
  • تَايِوَان(台湾)tāyiwān → تَايْوَان tāywān(台湾については y に母音 i を付加しないのが一般的かと)
  • 未完了形動詞 يُنْشِأُ yunshi’u/ユンシウ → يُنْشِئُ(ハムザの台座取り違え)
  • سِبَاقُ الْمُسَافَاتِ الْقَصِيرَةِ(短距離競走)ー ムサーファーティル カスィーラ → الْمَسَافَاتِ マサーファーティル(母音のつけ違い)
  • إِدْرَاك حِسِّيِّ(知覚)ー ḥissīy → حِسِّيٌّ ḥissīy(un)(語末格母音のつけ違い、休止形が ḥissīy でヒスッィーィに近く聞こえることから母音 i 記号カスラ1個が書かれている可能性あり)
  • تَرْبِيَّةُ الْمَوَاشِي(畜産)タルビーヤトゥル マワーシー → تَرْبِيَة タルビヤトゥ(ル)(第3語根弱文字の動詞派生形第2形動名詞の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • لَبِسَ の未完了形 يَلْبِسُ(着る)yalbisu/ヤルビス → يَلْبَسُ ヤルバス(母音のつけ違い、yilbisと第2語根をiにして活用するのはアーンミーヤ)
  • اِنْسَدَّ の未完了形 يَنْسِدُّ(詰まる)yansiddu/ヤンスィッドゥ → يَنْسَدُّ ヤンサッドゥ(母音のつけ違い)
  • مُجْمَع تِجَارِيّ(デパート)mujma‘ tijārīy/ムジュマウ ティジャーリー → مُجَمَّعٌ ムジャンマウ(語形間違い、デパートの方は動詞派生形第2形の受動分詞で複合商業施設等を示す英語のcomplexに対応、ムジュマウは第4形の受動分詞で「皆の意見が一致して合意された」の方)
  • 「投書する」に含まれる動詞 كَتَبَ の未完了形 يَكْتَبُ yaktabu/ヤクタブ → يَكْتُبُ yaktubu/ヤクトゥブ
  • أَوْصَلَ(届ける(送る))の未完了形 يُوْصِلُ yuwṣilu/ユウスィル → يُوصِلُ yūṣilu/ユースィル(第1語根が弱文字の動詞派生形第4形の活用間違い、Lughatunaネット辞書には يُوْصِلُ と載っているもののこれは長母音 ū を意図した表記)
  • أَلْغَى(取り消す)の未完了形 يَلْغِي yalghī/ヤルギー → يُلْغِي yulghī/ユルギー(動詞派生形第4形の活用間違いと未完了形の口語表現取り違え、同じ意味で完了形 لَغَى lagha 未完了形が يِلْغِي yilghi となるのはエジプト方言などの口語)
  • طَلَب مَحَلِّي(内需)ṭalab maḥallī/タラブ マハッリー → مَحَلِّيّ maḥallīy(ニスバ形容詞を示す転写になっていない)
  • 「眺める」に含まれる動詞 نَظَرَ の未完了形が يَنْظِرُ yanẓiru/ヤンズィル → يَنْظُرُ yanẓuru/ヤンズル(動詞活用間違いによる第2語根につける母音取り違え)
  • 未完了形動詞 يُهَدِّأُ(なだめる)yuhaddi’u/ユハッディウ → يُهَدِّئُ(ハムザの台座取り違え)
  • أَمْرَاض مُسْتَعْصِيَّة(難病)’amrāḍ musta‘ṣīyat/アムラード ムスタアスィーヤ → مُسْتَعْصِيَة ムスタアスィヤ(第3語根弱文字動詞・派生形第10形の能動分詞語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • 「憎む」に含まれる動詞 حَقَدَ の未完了形動詞 يَحْقَدُ yaḥqadu/ヤフカドゥ → يَحْقِدُ yaḥqidu/ヤフキドゥ(動詞活用間違いによる第2語根につける母音取り違え、يَحْقَدُ ヤフカドゥ になるのは完了形が حَقِدَ ハキダ の時)
  • أَكْل يَابَانِيِّ(日本料理)ー yābānīyi/ヤーバーニー → يَابَانِيٌّ yabanīy(un)(語末格母音のつけ違い、休止形が yābānīy でヤーバーニーィに近く聞こえることから母音 i 記号カスラ1個が書かれている可能性あり)
  • مَبِيدَات زِرَاعِيَّة(農薬)mabīdāt zirā‘īyat/マビーダート ズィラーイーヤ → مُبِيدَاتٌ mubīdat/ムビーダート(語形間違いによる母音取り違え、ムビーダートは派生形動詞第4形の能動分詞由来)
  • بِلَا أَكْمَامِ(ノースリーブの)→ بِلَا أَكْمَامٍ(ただのカスラをタンウィーンのカスラターンにする)
  • بَقِيَ(残る)の未完了形 يَبْقِي yabqī/ヤブキー → يَبْقَى yabqā/ヤブカー(بَقَىيِبْقِي と未完了形にするエジプト方言等との取り違えと思われる動詞活用間違い)
  • أَمَلَ(望む(期待する))の未完了形 يَأْمَلُ ya’malu/ヤアマル → يَأْمُلُ ya’mulu/ヤアムル(動詞活用間違いによる第2語根につける母音取り違え)
  • ضَرْبَة قَاضِيَّة(ノックアウト)ー qāḍīyat/ー カーディーヤ → قَاضِيَةٌ カーディヤ(第3語根弱文字動詞能動分詞語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • فِي حَالَةٍ(・・・の~に)fī ḥālatin/フィー ハーラ(in the case of) → فِي حَالَةِ fī ḥālat(ハーラの後に属格の別名詞が続きイダーファ構文になるフレーズのためタンウィーン無し)
  • قُرْصُ صُلْبٍ(ハードディスク)qurṣu ṣulbin → قُرْصٌ صُلْبٌ qurṣ ṣulb(属格によるイダーファ構文との取り違えによる母音つけ違い、実際は形容詞修飾のため主格 u タンウィーンで揃える)
  • اَلْمَبْنِي الْمَهْجُور(廃墟)al-mabnī al-mahjūr/アル マブニル マフジュール → اَلْمَبْنَى al-mabnā(「建物」という意味の名詞の語形取り違えによる母音記号誤りと語末アリフ・マクスーラのヤー表記)
  • تَقْنِيَّة عَالِيَّة(ハイテク)taqnīyat ‘ālīyat/タクニーヤ アーリーヤ → عَالِيَةٌ アーリヤ(第3語根弱文字動詞能動分詞語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • حَدَثَ(発生する(事件などが))の未完了形 يَحْدِثُ yaḥdithu/ヤフディス → يَحْدُثُ yaḥduthu/ヤフドゥス
  • دَلِيل مَرْجِعِيِّ(ハンドブック)dalīl marji‘īyi → مَرْجِعِيٌّ marji‘īy(un)(語末格母音のつけ違い、休止形が yābānīy でマルジイーィに近く聞こえることから母音 i 記号カスラ1個が書かれている可能性あり)
  • خَطَفَ(ひったくる)の未完了形 يَخْطَفُ yakhṭafu/ヤフタフ → يَخْطِفُ ヤフティフ(動詞活用間違いによる第2語根につける母音取り違え、يَخْطَفُ ヤフタフ は完了形が خَطِفَ ハティファ の時の未完了形)
  • بِمَثَابَةٍ(匹敵する、be equal to)bi-mathābatin → بِمَثَابَةِ bi-mathābati(マサーバの後に属格の別名詞が続きイダーファ構文になるフレーズのためタンウィーン無し)
  • جِهَاز بُولِيّ(泌尿器)jihāz būlīy/ジハーズ ブーリー → بَوْلِيّ baulī/バウリー(母音つけ間違い、おそらく方言における口語発音ボーリ(ー)が原因)
  • فِيلِيَّة(ヒレ肉)fīlīyat/フィーリーヤ → فِيليه フィーレ(ー)(filet由来の口語名称語末にある黙字的な يه をター・マルブータに書き換えた上でさらにヤー部分にシャッダをつけたと思われる表記、フスハー表記変換を誤って行った可能性あり)
  • سَاعَاتُ الْعَمَلِ الْمَرِنَةِ(フレックスタイム)sā‘ātu al-‘amali al-marinati →  الْمَرِنَةُ al-marinatu(主格の母音 u をつけるべき語末に属格の i がついている格の一致における母音記号つけ違い、直前の語の属格 i に引っ張られてのカスラ添付かと)
  • اِنْفِجَار بَرْكَانِيِّ(噴火)infijār barkānīy → بُرْكَانِيٌّ burkānīy(un)(「火山」部分をブルカーンではなくバルカーンとしている、休止形が burkānīy でブルカーニーィに近く聞こえることから母音 i 記号カスラ1個が書かれている可能性がある語末格母音のつけ違い)
  • اِسْتِيرَاد مُوَازِي(並行輸入)→ مُوَازٍ(第3語根弱文字の動詞派生形第3形能動分詞なので非限定時は ي 無しでたたむ、この辞書は非限定時は展開せずたたむ表記で統一しているため)
  • دَرَجَةُ حَرَارَةِ الطَّبِيعِيَّةِ(平熱)→ دَرَجَةُ الْحَرَارَةِ الطَّبِيعِيَّةُ(3語目に定冠詞がついており2語目の「熱」にも定冠詞が必要、また3語目語末の格母音は直前の名詞ではなく1語目の語末にある主格 u に合わせ u になる)
  • اَللَّوْنُ الْبِيجِ(ベージュ)→ لَوْنُ الْبِيجِ(このまま属格によるイダーファ構文にする場合は1語目から定冠詞を取る必要あり、ただしネットではاللون البيجが使われていたりする)
  • اَلْمَبْنِي الرَّئِيسِيّ(本館)al-mabnī ー → اَلْمَبْنَى al-mabnā(「建物」という意味の名詞の語形取り違えによる母音記号誤りと語末アリフ・マクスーラのヤー表記)
  • شَعْرُ النَّاصِيَّةِ(前髪)ー al-nāṣīyat/ナースィーヤ → النَّاصِيَةِ ナースィヤ(第3語根弱文字動詞能動分詞由来の2語目語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • حَجَمُ الزِّلْزَالِ(マグニチュード)ḥajam ー/ハジャムッ ー → حَجْمُ ḥajm(母音記号のつけ違い)
  •  「招く(引き起こす)」に含まれる動詞 أدَّى の未完了形 يُأَدِّي yu’addī/ユアッディー → يُؤَدِّي(ハムザの台座取り違え)
  • 「見上げる」に含まれる動詞 نَظَرَ の未完了形が يَنْظِرُ yanẓiru/ヤンズィル → يَنْظُرُ yanẓuru/ヤンズル(動詞活用間違いによる第2語根につける母音取り違え)
  • جَنُوب أفَرْيِقِيّا(南アフリカ)janūb ’afrīqīy → جَنُوب أَفْرِيقِيَا janūb ’afrīqiyā(ヤーのシャッダを取り、さらにローマ字転写が途中で切れているのを修正)
  • 「見る」に含まれる動詞 نَظَرَ の未完了形が يَنْظِرُ yanẓiru/ヤンズィル → يَنْظُرُ yanẓuru/ヤンズル(動詞活用間違いによる第2語根につける母音取り違え)
  • بِلَا مَعْنَى(無意味な)→ مَعْنًى(非限定のタンウィーン記号に書き換え)
  • كَافَأَ(報いる)の未完了形動詞 يُكَافِأُ ユカーフィウ → يُكَافِئُ(ハムザの台座取り違え)
  • بِنْتُ الْأُخْةِ(姪(姉妹の娘))→ الْأُخْتِ(「姉・妹」語末の t 発音をター・マフトゥーハ(/マブスータ)ではなくマルブータにしている正書法関連の書き間違い)
  • آلَاتُ النَّفْخِ الْخَشَبِيَّةِ(木管楽器)→ الْخَشَبِيَّةُ(主格の母音 u をつけるべき語末に属格の i がついている格の一致における母音記号つけ違い、直前の語の属格 i に引っ張られてのカスラ添付かと)
  • 未完了形動詞 يُهَدِّأُ(和らげる(静める))→ يُهَدِّئُ(ハムザの台座取り違え)
  • دَوْلَةُ صَدِيقَةٍ(友好国)→ دَوْلَةٌ صَدِيقَةٌ(属格によるイダーファ構文ではなく友好的な+国家という形容詞修飾構文なのでそれぞれの語末は主格 u+タンウィーン)
  • 動詞 أَكَّدَ の未完了形 يُأَكِّدُ(力説する)→ يُؤَكِّدُ(ハムザの台座取り違え)
  • مُثُل أَعْلَى(理想(複数形))→ مُثُلٌ عُلْيَا(複数形で揃える時は最上級の女性形で、単数形の時は مَثَلٌ أَعْلَى、例文では数・性の一致がされておらず女性単数扱いの複数形名詞に男性形が修飾している状態)
  • شَكْلُ ثُلَاثِيِّ الْأَبْعَادِ(立体)→ شَكْلٌ ثُلَاثِيُّ الْأَبْعَادِ(属格によるイダーファ構文ではなく形容詞修飾)
  • عُطْلَة مُتَتَالِيَّة(連休)ウトラ ムタターリーヤ → مُتَتَالِيَةٌ ムタターリヤ(第3語根弱文字動詞派生形第6形能動分詞女性形語末の語形間違いによる不要なシャッダの添加)
  • أَكْل يَابَانِيِّ(和食)ー yābānīyi/ヤーバーニー → يَابَانِيٌّ yabanīy(un)(語末格母音のつけ違い、休止形が yābānīy でヤーバーニーィに近く聞こえることから母音 i 記号カスラ1個が書かれている可能性あり)
  • p.910の食事関連フレーズ بِاسْمِ اللهِ(いただきます)bi-ismi Allāhi/ビ-スミッラーフ → بِسْمِ اللهِ(いただきますに相当する食事前の言葉は正書法ルールに出てくるアリフ抜きのビスミッラー(ヒ)と同じ)
  • p.947 شَاي كَرْكَدِيَّة shāy karkadīyat → كركديه(カルカデ(ー)と読む口語名称語末にある黙字的な يه をター・マルブータに書き換えた上でさらにヤー部分にシャッダをつけたと思われる表記、フスハー表記変換を誤って行った可能性あり)
  • p.948 اَلـله allah/アッラーフ → الله allāh(転写部分の長母音が抜けてアッラフと読める表記になっている)

 

デイリー日本語・アラビア語・英語辞典 デイリー日本語・アラビア語・英語辞典
監修:長沢 英治
編者:平 寛太朗、茂木 明石
出版社:三省堂